「内定式 2」

「内定式 2」

11月1日(水)

 すっかり勘違いをしていました。昨日は10月31日だったのですね。最近、こうしたことが多く年齢を感じるところです。しかり大好きな11月1日が今年は2度あったということで喜ぶことにしています。人によれば、10月31日はハロウィンでその日を無くしたことはもったいないと感じるかもしれませんが、やはりそこは人それぞれなのです。求めることは人それぞれ異なるのです、故にコミュニケーションとは聴くことから始めるべきだと思うのです。

 さて、同じ日が2日繰り返しているような気持なので内定式についてもう少し綴ってみます。学生さんたちに話した内容では一昨日のブログで綴った不易流行についても話しました。今一度「いつまでも変わらぬ普遍的な本質を大切にしつつ、新しい変化を取り入れていく。」という意味ですが、商売でも不易流行を求めていくことが大切です。つまりこの先の中で何を変えていかなければならないかを求め続けていくこと、そこで考えなければならないことが経営であり、今一度、経営とはお経を営むと書いて経営で、お経とは、お釈迦様の教えです。お釈迦様の教えとは「善いことをして、悪いことをしない」こと。善いこととは、人に喜ばれること。人に喜ばれることは、人の「困った」を解決すること。その鉄則が解れば、人生は無敵です。それが重要なのだという話をさせていただきました。恐らく、この先10年は経営ということを懸命に意識していけばどんどん活躍できると思います。とにかく人が何に困っているのかを見つけ出すことに執着すること、そしてその困ったことに手を差し伸べられる人になっていくこと。こうした心の姿勢を持ち続けると、運も徳も身についてきます。そして10年先には次は経済ということが意識出来るようになってきます。経済とは仏様の教えで、社会の「困った」を救済していくこと。つまり社会の「困った」を救済できる仕組みを創り上げていくことが出来るようになってくるということ。今、社会では何が起きているのか、ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナ、遠からず、台湾と中国も韓国と北朝鮮もいつ始まっても不思議ではない状況です、せっかく良くなってきたと思った経済はイスラエルの動きで再び一気に冷え込み始めました。恐らく、この先世界経済は大きく落ち込んでいくと思われます。その中でも、どんな時代でも鋳物は「不易」であり、その中における「流行」がしっかり終えるような仕組みが当社には出来上がっています。「本当に良い会社に入ってきたと思う」。このようにマツバラの現状は出来上がっています。では、君たちはこの先どんな未来を築いていけば良いのか。恐らく、この先はAI、そしてロボットが大きく成長してくるでしょう。つまり、理系であろうが文系であろうが学んだ知識はほぼこうした先端技術が解決してくれる時代となっていきます。しかし、その中でも絶対にAIにもロボットにもできないことは、人の気持ち(心)を察することです。冒頭、ハロウィンの日が消えたことは私にとってはどうでも良い話で、1並びの11月1日が今年は2日あったことの方に幸せを感じているのです。当社の求める方向性は「多様性への対応」です。先ずは一人ひとりを大切にする。その人が何を困っているのか、それを見つけることが出来る人になる事、そしてそれは当社の不易(不変)の理念である「人を大切にする」ことの中で「流行」を求めていくことになっていきます。どうか、常に人が何に困っているのか、それを探し出し、その困ったに手を差し伸べられる人になって欲しい。先ずは、職場の中では人手がなくて困っているだろうから仕事をしっかり覚えることで、職場の「困った」を解決してあげて欲しい。そして次は仕事の決め事が実習生さん等新しい人に確実に教えられる人になって、仕事のが解らない人の「困った」を解決するようになって欲しい。次はより良い製品がお客様に届けられるように、不具合というお客様の「困った」を解決できるような人になれたら素晴らしい。その頃になれば、こうした「困った」を解決できる姿勢があなたの不易になっているでしょう。そうなったら何でもできます。製造現場の幹部への道に進むか、営業に行くか、技術に行くのか生産管理か、はたまた購買や総務・経理か。どこにも行けるようになっているでしょう。それは会社の中心的な幹部への道です。その時には「経済」ということが意識できるようになっています。「一度限りの人生、多くの人に役立ち『ありがとう』と言われ続ける人生を送って欲しい」。そんな話をしてみました。恐らく、上手くは伝わっていないし、ブログで綴ったほどしっかり話せていないかもしれません。このブログを気にしてみてくれていたら嬉しく思います。

社長 松原 史尚

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