11月17日(金)
今日から明日にかけて鋳物組合の研修旅行で静岡に来ています。先ずはバスの中で社長様がとの情報交換です。やはり中国の影響は大変なものです。全業種にわたって低迷しております。一気に仕事がなくなってきているようで、自動車が若干持ち直し感はありますが、その他では「半分になった。」「75%減少している」といった話が主流です。その中でも良くマツバラは持ちこたえていると思います。バスの中で、本日のメールもチェックしていますが、製造部門では時流に合わせた更なる改善を進めてくれているようです。嬉しい限りです。課題も出ているようですが、改善は挑戦するから生まれてくるのです。よく頑張ってくれています。皆さんありがとうございます。
さて、一件目の訪問先栗田工業株式会社様にお邪魔してきました。私が知っている栗田様は静岡市にある会社でした。今でも本社機能や組み立てなどを静岡でやられているようですが鋳物工場は新工場掛川市の工業団地に移って生産されておられました。私が、山梨県の会社で修業をさせてもらっていた(静岡本社)頃に、静岡の若手経営者の会に属させていただき、その折に訪問させていただき、社長様に初めてお会いしました。「不生不滅」、まさに命は繋がっているという感覚です。私の知る社長様の顔は本日お会いしたご子息栗田重役そのものでした。さておき、今鋳物工場を建設するということはほぼ不可能であると思わされるほどお金がかかることです。その中での工場移転、コロナショックや円安による超インフレになる前に踏み切ったことは幸いしていますが、本当によく踏み切られたと思います。しかし、旧工場と比較して一人当たりの生産性が3.5倍以上になっており、ここが大きな成功の証に感じます。その中でも、自動化、省人化にも取り組まれておりIOT,DXも駆使して生産性の向上に取り組まれています。また、当社同様に鋳物工場独特の臭いがしていません。その背景にはやはり大きな決断もありました。相対的には3.5倍の生産性を上げながらも、ある工程では生産性を落としても衛生面と臭気への対応をされています。「人を大切にする」。この姿勢があるからこそ、生産性も向上していくのだろうと確信します。
午後からは三明機工様に訪問させていただきました。当社も現在溶解の材料投入の開発で色々相談させていただいています。この会社では、現代科学の先端を見せていただきました。ロボット、そしてその技術を利用したあらゆる分野でのシステム化ということに取り組んでおられます。特に、鋳物業界での活躍が顕著ですが、鋳物は埃と熱と非常にロボット等の先端技術が稼働するには条件が良くない環境です。その中で、アルミダイキャスト、鋳造にとチャレンジされているのは本当にすごいと感じました。社長様が工場見学の最後に「会社の中で、現場の中で、こんなこと出来ないだろうか」そんなことがあったら是非相談して欲しいと言われたことが仕事の神髄だと私は思います。問題・課題にはいつも直面します。しかし、その問題点、課題を「こうしたら解決できるのではないか」。そう思うとそこに必ず解決策が出てくるのです。この世には法則があるのです。絶対の法則です。強く心に思ったことは絶対に具現化するということです。何度もブログの中で繰り返しますが、思うとは「田に心」と書き、田に入れた心は必ず実になります。それが真実の法則でもあります。強く心に思うこと、それが成功の法則なのです。これからも鋳造業界の「困った」をどんどん解決していってください。そう感じる工場見学でした。
栗田社長、久保田社長様、そしてご対応いただきました社員の皆様、本当に有難うございました。素敵な機会になりました。
さあ週末です。天気もよさそうです。善い週末になりますことを祈っております。
Have a great weekend !
社長 松原 史尚