「緊急依頼」

「緊急依頼」

11月29日(水)

 あちらこちらから「仕事ないですか。」こんなメールが届くようになりました。本当に急激に景気後退が進んでいるようです。昨日もある社長様とお話をさせていただきました。「現状の仕事には大きく困っていませんが、この先は少しずつ低下していくと思われます。これまで堅調であった建築機械が落ち込んできています。現在堅調なのは半導体関係、そして2024年問題に対応する物流関係の仕事のみです。」というお話を聴かせていただきました。先般の鋳造業界の社長会とも意見が一致します。そんな状況なのでしょう。

 最近、イスラエル・パレスチナの話題が中心ですが、ロシア・ウクライナも継続中であり、中国の経済も大変なことです。世界的に景気は低迷して当然な状況です。単に、こうした流れが起きているというだけの話です。

 そんな状況で、当社の受注も大きく落ち込み始めています。15%レベルのダウンがここ半年ほど続いていましたが、更に10%程度の落ち込みを見せてきました。この10%レベルでとどまってくれると良いのですが、更なる落ち込みはどうか起きないで欲しいと願いながら。さておき、いつまで続くかわからない状況の中ですが、環境のせいにして許していただけないのが経営です。この中でもいかに収益性を確保していくかが重要です。そのための緊急の依頼を本日は各職制にさせていただきました。

 急激な景気の低迷期に最も落ち込むのは量産品です。一方で小ロット多品種分野の落ち込みはそれほど大きくなく受注量の落ち込みがそのまま売り上げの減少になるわけではありません。従って、この時期だからこそこうした小ロット品の生産性を向上させ、良品率を向上させることで、収益性を高めることが出来ます。そのための具体策を部門長と打ち合わせ決めていきました。社員さんには、その決め事をしっかり遵守し進めていただけるようにお願いしました。単にお願いするだけでなく、しっかりと目標を定めて達成する手法で臨んでいくようにします。また、このような時期が故に生産が続けられない(廃業・縮小)を同業者さんも出てきており、こうした受注も出てきています。こうした受注を一刻も早く立ち上げていくこと。その仕組みづくりについてもお願いしました。

 ピンチはチャンスです、仕事に余裕があるので普段かけられない時間が改善にかけられます。こうした時期にしっかりと成長する(底力を上げる)ことで、繁忙期に大きな飛躍をすることが出来ます。この瞬間を大切にし、未来を構築していけるようにしたいものです。500年続く家です。「ピンチはチャンス」「縮まない芋虫は前に進めない」、良い格言がたくさん残っています、今を大切にして「今一生」の気概で進んでいきたいと考えています。社員の皆さん、頑張っていきましょうね。出来れば「成長を楽しむ」、そんな気持ちが大切です。

社長 松原史尚

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