「設備トラブル」

「設備トラブル」

11月30日(木)

 昨日の夜から設備トラブルで工場が稼働を止めています。大動脈となっていますベルトが切れました。点検もしており、3年前の交換では15年耐久したベルトでとてもこのような短期間で交換するようなものではありません。しかしながら結果として切れてしまったわけです。大きなベルトで、ここは専門業者の尽力を頂かないと無理な個所です。何とか、本日中に修理できればといったところですが。ベルトの在庫はあるのですが、人手不足などもあり業者さんが来ていただけるのは最短で明日になるそうです。それでも来ていただけることが有難いことです。有難うございます。

 明日修理をして本来であれば月曜日から稼働したいところです。恐らく、最短でも復帰するのは昼過ぎでそこから溶解を始めますと生産開始は夕方近くになるでしょう。ということは、様々な消耗品を半分の操業のために使用することになり、1日70万程度の損失が出ることになります。それでも、明日操業しなければお客様の納期が最長で1日遅れてしまうのだそうです。以前のコロナの時には多くの社員さんが感染したり濃厚接触になったりで22時間使用する設備を8時間だけ稼働させたこともあります。この時は2000万円レベルの損失で稼働することになりました。何もしないじっとしていることが一番だったのですが、あえて赤字になってもサプライチェーンをつなぎました。私たちに課せられた責任はそれほど大きいと自覚しているからです。

 こうした我々の覚悟を理解いただけているだろうかと思うことが昨今本当に多いのですが、どんなことがあっても納期は守る。それが「納期のマツバラ」と言われる当社の方針です。今日は鋳造協会の国際部会の会合がありました。ベトナムは平均して40%受注が低迷しており、台湾、韓国、北米は30%低迷しているそうです。日本は先日の協会の報告では15%程度でしたが、さらに加速して低迷している気がします。そんな中での痛い支出ですが、先ずはお客様の安心こそが大切です。何事もなかったかのように納品させていただきます。みんな頑張ろうね。昨今、注残という言葉をよく聞きます。注文の残り、やれないものはやれない。そう話す社長さんたちが普通の時代にあって、何としてもやり遂げようとしてくれるわが社の社員さんたちは私の誇りです。みんなありがとうね。

 

社長 松原 史尚

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