12月7日(木)
世界経済はどこに向かっているのでしょうね。先日の鋳造協会の会議で、これまで唯一光明を放っていたASEAN諸国の低迷が伝えられました。これはひょっとするとさらに冷え込むかもと危惧しましたが、現実化していきそうです。歴史的には、50年ほど前にイタリアで起きたことですが、その折には中小製造業が壊滅的な事態となり9割以上が姿を消したとされています。日本で再現される。そんな気配がしています。
こんな時代背景の中で社内ではコスト低減に真剣に取り組んでいます。私からも多くの課題や具体的な指示もしていますが、今日は溶解職場の係長が直談判にやってきました。自身の考えをしっかり述べて、具体案を持って改善を提案してくれました。「やってみなはれ」、松下幸之助翁が言われた言葉です。私は、それほどの偉い人ではありませんが、社員さんのこうした姿勢は大好きです。目標はお願いしています。その中で、自身の考えをしっかり訴えてくるのは大切であり、こうした姿勢で目標にチャレンジしたいという気概は本当に素晴らしいと思います。任せます。どうか全力で目標を達成してください。今はちょうど先月の目標に対する成果と今月の課題に対する施策宣言を各職制から受ける時期です。その中で金型の新規作成に対し協力企業さんの能力がオーバーしておりお客様の要求に間に合わない事態が出る恐れが生じているとの報告を受けました。「社内で出来ることはないのですか」と質問しましたら、即刻社内で簡単な型製作は取り組んでいきいとの返答がありました。そのための具体的な方向性も示されていました。まさに「やってみなはれ」ですね。時代は大きな逆風ですが、凧は向かい風を受けて舞い上がるのです。全ては何かしらの意味があるのです。目の前に移る現象・事象は全て成長へのプロローグです。こうしたやる気社員さんたちのエネルギーに気分は爽快です。「うちに社員は素晴らしい」そう時間する今日の一日でした。
社長 松原 史尚