12月11日(月)
例年は部門長が今期の部門方針の達成状況、現状の課題と解決への方向性を「部門総括表」として、まとめてくれた後に私が年度基本方針を作成することを流れとしています。しかし、今年は私から向かうべき基本方針を出した上で解決への方向を導き出してもらうようにしました。と言いますのは、現状の世界経済の状況が想像以上に悪く、そしてさらに悪化していくであろうと思われ、まさに「世界恐慌=経済パンデミック」が始まろうとしているからです。受注が良い方向に向かっておられるお客様は全くありません。お邪魔(訪問)しますと異口同音に話されるのは「先が見えない」ということです。先が見えない程、人を不安にさせることはありません。不安が不安の連鎖を呼び社会が経済パンデミックに向かっていく。それが来期の予想です。何しろ、けん引する国が無く、けん引する産業が無いというのが現状なのです。こうしたことは歴史上何度かありますが、都度共通するのは「産業革命」が起きるということです。新たな産業構造になるには2年は必要です。2年は景気が最悪に悪い事態が続くと思われるということです。しかしまた共通するのはどんな時代にあっても「鋳物」が社会から消えたということがないということです。世界に唯一無二の5000年産業です。従って「絶対に生き残る」、そのための目指すべき方向性はお客様にも先の見えない不安な社会にあって私たちが「光」となることだと考えているのです。お客様とは商品を買っていただけるお客様だけでなく全ての利害関係者の皆様という位置付けで取り組んでいこうと考えています。つまりは社会に感動を与える集団(会社)を目指していくということです。そのためには社員一人ひとりが輝いていなければ絶対に社会の光とはなれません。一人ひとりが、そして各係が、各部門が光り輝いていく。それはお客様に大感動を与えることによって生まれてくると考えています。感動とは期待以上の成果(結果)を得たときに生まれるものです。従って、大感動とは想定外のレベルの期待以上の効果を出すことによって生まれるものなのです。既に生産性、品質、働き方改革、賃上げ、人手不足対応、設備更新等、この先に社会に求められるであろうことは中小企業の最高峰で出来ていると思います。しかし現状ではダメです。「大感動」を生むには、更に研ぎ澄まし「極み」のレベルまで引き上げていかなければならないのです。創始の精神、マツバラには精研の精神というものがあり、まさにこの感覚こそがこれからの時代に必要になってくるのです。精研の精神とは、全ての分野で精錬したものを更に研ぎ澄ましていくという意味です。この先、部門の進むべき方向性を作成するにあたり、この「研ぎ澄ます」という感覚を持って欲しいと思います。お客様に期待をはるかに超える成果を出し続けていくためにどうするか。そんな感覚を持つことを方針としてお願いしました。作成される、部門総括表を楽しみにするところです。
また、本日は経営者の内部監査も受信しました。今日は営業の係長と生産職場の班長さんが監査者でした。たくさんの鋭い質問が出てきました。終わったばかりの経営方針説明会の内容を加えて一生懸命話しました。私は、この機会が大好きです。基幹職の皆さんが経営の在り方について考え質問してくれます。そのほとんどは、基幹職の皆さんが今のマツバラに足りていないと感じているからこそ質問してくれているのだと考えています。その分野に対する今後の方向性をしっかりと説明させていただくこと。また協力してもらいたいことも意見交換をすることが出来るのです。今日も本当に良い機会であったと思います。監査チームの皆さんありがとうございました。
さあ、今週も始まりました。お仕事が十分でなく今週は水曜日からの操業開始です。しっかり準備をして、また来期に向けて感動の職場づくりの準備を進めて欲しいです。皆さん、今週もよろしくお願いいたします。ありがとうございます。
社長 松原 史尚