12月12日(火)
今日知り合いを通じて同業者さんからの転職の相談を受けてまいりました。年齢を聞き鋳造の経験者という点でも来ていただければきっと戦力にはなると思います。しかし、絶対に同業者さんからの転職は受けないという暗黙の合意が岐阜県の鋳物業界にはあります。従ってお断りをさせていただきました。全業種型の不況ですから残業が減ったり、夜勤が減ったりしており総支給額も減っているのだと思います。心苦しく思っています。当社では、4月に大きな昇給をしましたので大きな変動はないと信じますが、それでもこうした諸手当の減少により賃金が上がっている実感はないと思います。しかし、今は動く(転職する)べき時ではないと思います。日本の給与は、継続給与的なものは絶対に存在します。故に今動いても先ず給与が上がることは困難なのではと思います。それでも各社、人は欲しいので将来のビジョンなどを語り転職をさせようとする採用担当者は多いと思いますが、景気はこの先落ちていくばかりです。今はじっと我慢するときではないかと思います。今こそ繁忙期にはできない改善が出来る時です。この機会を活かし徹底的に職場を磨きなおして来るべき時代に備える時だと思います。
マツバラでも各職場でこうした動きが活発に行われています。先日綴りました溶解工程の改善も先週にまずまずの数字が出てきたようです。まだ目標には届いていませんが、「遠からず目標が達成できる。」そんな予感を持たせる結果が出てきています。何よりも改善に向かい担当者の目が輝いていることに頼もしさを感じます。誰かに指示されて行動するよりも、自ら考えて行動する。そして日々目標に向かって考え行動していると時間も短く感じるでしょう。それは天国の時間でありあっという間に過ぎていきます。つまりはやりがいのある良い仕事になっていくと言うことです。それこそが「自己実現」であり、自己実現を繰り返していくことで会社も仲間も成長することが出来ます。頼もしい限りです。来期に向けて、今よりも更に高い目標をお願いしましたが、「継続的改善」を進めて必ず達成出来ると信じています。不可思議なる力です。「仕事を楽しむ」その時に生まれる力は本当に大きなものです。みなさん頼りにしています。「今は変えられなくても未来は変えられる。」そう信じて歩を前に進めてください。必ず素敵な未来が待っています。
社長 松原史尚