12月18日(月)
今週も始まりました。今年もあと僅かですね。本当に一年一年があっという間に過ぎていきます。今年一年振り返ってみてどうでしたでしょうか。もしも反省することが多かったとするならば、来年直すという目標を立てるのでなく、今年のうちに懸命に直してみるのが大切だと思います。いつかやるのでなく「今やる」が大切です。
どうやら市場では大変なことが起きているのではないでしょうかね。私は以前から何度も触れていますが、最近地域の社長会などで他の社長の話を聴いても、メディアなどで流される情報の正当性に疑念を抱く声がたくさん聴かれます。何やら本当に何が起きているのでしょうか。また、未来はどうなっていくのでしょうか。本日は初めて岐阜県経済同友会の例会に参加してきましたが、冒頭の代表幹事ご挨拶でも大企業ばかりが上手くいき、中小企業に光が見えない現状を疑問視、来年こそは中小企業に光が当たるようなことが起こり、辰年の名にふさわしく登り流のような景気になることを願うといった話がありました。円安で大手企業が売上も収益も上がる、それだけでなく消費税も海外販売分は戻るわけで、意識的に海外に物を売っている、その消費税を払っているのは全て下の企業なわけで仕組みから狂っているのではと懇親会で話される仲間もいました。昨今の自民党の問題を見ても売国奴のような輩ばかりが政治をしていることに強い懸念を抱くところですが。
さておき、愚痴からは何も生まれませんし、そのような気持ちでは運も得も逃げるばかりで「天運」とは程遠い世界ですから、目の前をしっかり取り組んでいくことが大切です。冒頭に戻りますが、今年も品質面、生産性の面様々なところで機会損失が多かったように思います。こうしたミスは職場の環境整備によって避けられることが多くあります。また環境整備はトラブルが起きる前に事前に気づくことが出来るとも言われています。先月、おそうじ活動の中間発表会が行われました。そのプレゼンの中で多くの皆さんが日々取り組むこと、週間で取り組むこと、月間で取り組むことは「変わりありません」と話されました。私はそれではいけないと感じています。これだけ生産量が落ちてきて、毎週月曜日は必ず生産調整日になっており、取り組む機会は圧倒的に増えているのですから、取り組み内容も増えてくるべきだと思うのです。本日のおそうじミーティングでも話しましたし、明日の職制ミーティングでも係長さんたちにもお願いするつもりです。是非4月の年間発表では、現状から変化した点(追加で取り組んだ点)がしっかり報告される発表会になればと思います。
最近見積もりの機会が増えています。同業者さんが大幅な値上げを持ち込まれたことでお客様が転注を考えられてということです。想像するに、当社では、3年も前に取り組みましたが、物量が減り赤字化してきたことで不採算な製品が目に付くようになってきたのだと思います。この減った受注量の中でやればやるほど赤字を大きくする製品というのは実際に存在するのです。特に鋳造業の「あるある」は抱き合わせ受注というものの存在です。比較的収益性の高い受注に赤字商品を抱き合わせで依頼させられるというものです。そしてその先の「あるある」が、この赤字商品だけが残ってしまうというケースです。こうした赤字商品に対して大幅な値上げ「収益が出る受注に変える」ということでしょう。20%近い値上げの依頼であった例もあったと聞きます。その多くが小物や薄物鋳物なのです。多くの鋳物工場はこうした小物製品が上手くできるような生産の仕組みになっていません。従って、生産性も低く良品率も低く赤字化してしまうのです。しかし、マツバラはその道のスペシャリストです。そもそもが「餅は餅屋」なのですから、このケースは当社における適正価格をしっかり見積もらせていただこうと考えています。(最近は、たくさんの同業者様にもこのブログは読まれていますから、もしも当社の見積価格を引き合いに値段の据え置きや価格交渉がされるようなことがあればこれは違法行為なので、そうしたお客様には断固抗議しますので、また教えてください。)さておき、こうした背景もありますので、最近工場見学(監査)の機会が少しずつ増えていますし、この先も継続していくと思われます。こうしたお客様も少しでもきれいな環境でお迎えしたいと考えています。おそうじの活動をパワーアップしていきたいものですね。
本日もおそうじ活動を見学させていただきましたが、意地悪に遠くからや高いところから等皆さんに気づかれないところからも見せていただきましたが、本当に懸命にそうじしてくれています。こうした一生懸命のみなさんに目標をお願いして、その手段を考え依頼するのが「おそうじリーダー」でありその相談相手が各職制であるはずです。これほど大きな波を受けながらも会社は赤字化していません。すごい力を持った皆さんです。こうした皆さんに今やるべきことをしっかりお願いできるように進めていってくださいね。どうかよろしくお願いします。
社長 松原史尚