12月20日(水)
昨日のことになりますが鋳物組合の理事会と忘年会がありました。以前にも話したことがあるかと思いますが、岐阜県の鋳物組合は本当に仲が良くて、皆さん家族のような付き合いをしています。そして、それは祖父の時代、父の時代へと繋がれて現在に至っています。故に、結構親密で精度の高い情報交換を毎度しており、常に大切な時間になっています。私には大切な経営判断をする場所でもあります。
この場所での話ですが、やはり日本経済の行方は本当に深刻だと思われます。どの産業も在庫過多が顕在化しており、この先も減速的な生産が続いていくものと思われます。恐らく2~3年辛抱の時代が続くのではという予想をしておられる方が多くありました。先日のNHKのニュース(製造業の中小企業・中堅企業がコロナ前を超え稼働率が100%を超え始めた)は何だったのか。本当に何やら不穏な動きがこの先も続いていくと思われます。ただ、ここでもメディアのニュースを信じると判断を間違うという社長が大半であったことに今の世相を感じます。
さて、こうした中でも海外に出向き、自身の会社では出来ない異材質を仕入れて商社機能をしながら経営の健全性を保たれている企業、日本国内でも自社の得意としていない分野を得意とする同業者から仕入れて販売されておられる企業等、皆さん創意工夫でこの時代を乗り越えようとされています。お客様には仕入れ業者は少ない方が良いわけであり、納期管理・品質管理等しっかりしてくれるのであれば、こうした商社機能は歓迎なのだと思いますし、材質や大きさは異なっていても金属の専門家がしっかり保証してくれる製品を購入することは単なる商社から購入するよりも安心感も高いと思います。こうしてお客様の「困った」をしっかり解決しておられることは素晴らしいと思います。当社も、当面続いていく不況の中でお客様・社会の「困った」にしっかり向き合い、解決していくことでこの先もお客様・社員さん・協力企業さん、そして社会に安心し続けていただけるマツバラでありたいと考えます。今回も素敵で素晴らしい情報交換の場になりました。感謝しています。
社長 松原 史尚