12月21日(木)
「環境に良いことは経済にも良い」スウェーデンで始まったナチュラルステップという考え方です。今でこそ知らない人がいない「IKEA」ですが、このIKEAが積極的に取り入れた考え方です。私がこのナチュラルステップに始めて触れた頃には日本では誰も知らなかった企業でしたが、そんな頃に実際にスウェーデンまで視察にいって取り組みや考え方を学びました。そんな頃には、フードマイレージという考え方がスウェーデンではすでに国民(市場)浸透していました。環境に配慮して食物を耕作したり、生産したりしても、その移動に莫大なエネルギーを使用しているのでは意味がないという考え方です。安いからといって遠い海外の農産物を買うのではなく、少し高くても国内や近いところの食べ物を手にしようという考え方です。この考え方が、2024年日本では義務化されるのが物流の働き方改革なのだと思います。確かに、フードマイレージの考え方は素晴らしいものですが、消費者はどうしても安価なものに手が伸びてしますものです。しかし、物流コストを上げることで近いところの商品の競争力が自然と高めることが出来ます。どんなに脱炭素や地球の未来の危機を叫んでも変わらない日本人に対してこうしたことを強制的に進めることは悪いことでなはいと思います。こうした考え方を進めることで、食料自給率も上がる方向に進むと思います。生産者の顔が見えるようになり、食の安全も進むでしょう。つまり環境に良いことは経済にも安全にも良いのです。
こうした方向性の中で、私が何年も社員の皆さんに語り続けてきた「マテリアルマイレージ」という考え方が遂に大切にされる時代がやってくるのだと思います。鋳物は大変な重量物です、この重量物を遠くの加工会社に運び、また組立にどこかに移動する。こうしたモノの流れは、安い物流に支えられてきたものです。しかし、この先この根本がくるってくるという話です。先ずは、地域の優秀な加工会社様との新たな取り組みを始める。またこれまでもアライアンスを組んできた比較的近距離の加工会社様との連携を強化していく。こうした取り組みを強固に進めていきたいと思います。こうした取り組みの中から社内の加工能力(技術)も高めていきます。
小物鋳物、小ロット鋳物に対する品質、価格面での社会の期待も高まってきています。ここに更に物流面でのメリットを加え、納期のマツバラに磨きをかけることで、具体的な地球満足への使命を果たしていく。そんなことを考えています。昨日のブログでも紹介しましたが、同業者さんたちの活躍に触発されながら、「マツバラはどうしていくのか」そんなことを考えながら本日のブログを綴ってみました。皆さん頑張っていきましょうね。
社長 松原 史尚