1月16日(火)
お取引先様からの新年のご挨拶を受ける機会が多い今週です。当社に限らず既に多くの取引先様を回られているようです。社長になって15年目を迎えていますが、これほど多くの共通の話をいただくことはありません。「今年はとにかくダメと訪問させていただいたお客様が例外なく話される」という話です。これまでけん引してきた農業機械までが下降局面に入ってきたとそうです。当社でも実感しています。「辛抱の時」。しかし、辛抱にも限度があります。今年はいよいよ「皆で残る」「痛み分け」ということでは済まないところが出始める時でしょうね。コロナ融資の返済が今月から本格化します。先ずは、この融資に手を付けていたところ辺りからでしょうか。しかし、延命をしなければならないことも背景にあります。鋳造業界は悪い時代を過ごし過ぎました。特に金型を製造してくれる会社が全国的に不足をしています。金型を造るということは大変なノウハウの塊なのです。こうしたノウハウを育成することに社会はお金をかけてきませんでした。安さばかりを追求してきた結果、この業界で働こうとする若者の存在を消してきてしまったのです。多くの引き合いを頂けるようになりましたが、明らかに金型の製造がボトルネックになりつつあります。しかし、ピンチはチャンスです。この局面を打開できる策が講じられれば大きな飛躍をすることが出来ます。是非、検討してみたいです。
さて昨日の早朝会議でお願いしました、今週の操業に向けての改善計画がどんどん入ってきています。こうした大変な時代だからこそ、今を大切にしなければなりません。計画遵守、そして進捗確認を都度しながら、しっかりと結果を出していって欲しいと思います。「ピンチはチャンス」「不況更に吉(よし)」、日々楽しい時間が続いています。「負けてたまるか大作戦」、継続して向かっていきましょうね。「幸運は光によってきます」。「光と明るい気持ちに宿るものです・・自らの息を上げていきましょう」。
社長 松原 史尚