3月7日(木)
昨日のことになりますが日本鋳造協会 キュポラ操業委員会の皆さんが来社されました。こうして多くの皆さんに会社に来ていただけるのは刺激になります。ご来社本当に有難うございました。
1時間程度ですが委員会にも参加させていただきました。吉永小百合さんの「キュポラのある街」古い映画ですが、この映画以降、鋳物・キュポラというのがどうやらイメージ的に良くないものになってしまった気がします。それでも私たちが使用するあらゆる機械にはほぼ間違いなく鋳物が使用されています。パソコンのように鋳物は使用されていない機械もありますが、例えばその中で使用される半導体を生産するためには鋳物がなければ生産できません。このように鋳物は大変大切なものです。この鋳物とは溶けた金属を鋳型に流し込んで製造されるのですが、その溶解方法に電気炉とキュポラがあります。このキュポラの溶解を科学していくのがこの委員会の役割です。目先の二酸化炭素の排出という点では電気炉の方が圧倒的にクリーンであることは間違いありません。しかし、その電気を生産する工程では大量の二酸化炭素を排出するわけで、今は原子力発電も停止したままで、本当にキュポラが悪いのかは大きな疑問です。世界的な大きな経済を導いていく流れに騙されているような気がします。それでも、ルールがあるのですからそこに従わなければ仕方がありません。現状はコークスという炭素の塊を燃やして溶解をしているのですが、このコークスを例えば蜜柑の搾りかす、コーヒーの出し殻、キノコの栽培後の原木を炭化させることで使用する、代替コークス(バイオコークス)にもこの委員会はチャレンジしています。
本当に夢のある楽しい話が聞けました。岐阜県はこうした意味では本当にポテンシャルのある場所だと思います。いつか、当社の博士たちがこうした分野で大きな成果を出し、多くの人に役立てたら良いなあと思いながら参加していました。
皆さん、またのお越しをお待ちしております。そして素敵な話をまた聞かせてください。
体重 72㌔ (スタート73.1㌔) また増えています。不思議です。とにかく継続は力です。がんばります。
社長 松原史尚