「年度末最後の1週間」

「年度末最後の1週間」

3月25日(月)

 年度末最後の一週間がスタートします。今週は操業からのスタートです。受注が増えているのかと言えば決してそうではなく、むしろキャンセルの依頼がいくつか来ているようです。月初めに増産の依頼が来たかと思えば同じお客様から今回のようにキャンセルされる。今月はこの増産に対応するために、延長操業を一度停止しました。これにより出る損害は150万円程度なのですが、「納期のマツバラ」ですからお客様の受注には目先の収益性でなく絶対に答えることを原則にしています。そのため、操業日を一日増やす決断をしたのです。もちろん、他のお客様との兼ね合いもありますから、このお客様からの増産依頼だけで延長操業をストップしたわけではないのですが、増産依頼がなければ確実に一日延長操業で対応し、操業日を1日少なくできたのです。「辛いです」。このことと月曜日からの操業に因果関係はありません。月末と週末が重なり、今週は棚卸の関係で週末を生産調整日としました。それでも週始めから操業というのはワクワクします。早く、毎週月曜日が創業できる日が来ると嬉しいと思います。

 さて、今週は給与に入れる手紙の作成から始めました。今月の手紙には賃上げについて詳しく社員さんとご家族の皆さんに報告しました。来期に向けた賃上げの数字が出てきています。今期は4.3%を超えての賃上げ結果となりました。毎年、方針書を作成していますが、昨年は中期経営ビジョンを掲げた年でした。その中で、毎年5%を超える賃上げという数字を目標とすることを謳いました。昨年、ガソリン、光熱費(電気代、灯油等)食品、著しい物価上昇が予想されましたのでとても5%では生活を守れるとは思わず、平均6%を超える賃上げを進めたこと。また、昨年と比較して大手企業が値上げにより高い収益を上げたことを受け、全ての商品の値上げが昨年ほど顕著に進んでいないといった理由から4.3%としたこと。それでも昨年との合算で平均10.5%を超える賃上げが出来たことは、中期経営ビジョンの中で謳っていることを実現できる結果となったこと。もちろん平均ですから、平均以上の仲間も以下の仲間もおられます。これまでは平均以下の人に配慮して、こうした数字を表面化させてきませんでしたが、この先迎える時代を乗り越えていくには更なる賃上げが必要であり、これまでのように特定の人が活躍しただけではその具現化が出来ず、一人でも多くの人が会社の成長にコミットし、社会にお客様に地球に喜ばれる行動をすることが大切であり、そのためには一人ひとりが目標意識を持った行動が望まれるため、全社員さんの奮起を期待するために公表に踏み切ったことを綴りました。2020年業界平均が1.49%の賃上げであった中で、円安、物価高を考慮して先んじて3.11%の賃上げを進めたことも綴りました。こうした姿勢が評価し、中部経済産業局の好事例にも選出されたことも紹介しました。

 いよいよ3月も終わり新しい年度を迎えていきます。合格の吉報、社会に出るという吉報、新たな年度が皆さんにとって良き一年になる事を心から願っています。と手紙を締めくくりました。

 まだ、今週1週間ありますが、景気は順風ではなかったけれど、その中でも大きな成長を遂げることが出来た1年でした。来期も着実に帆を社員さんと力を合わせて前に進めていきたいと考えます。

 さあ、今期最後の今週が始まりました。それぞれの役割、きっちりと果たして2023年度第54期を閉めていきましょう。

社長 松原 史尚

社長ブログカテゴリの最新記事