「半期会議」

「半期会議」

4月22日(月)

 今週もスタートしました。連休の工事の関係に加えて、9日間工場の稼働を停止させることによる5月の受注対応も考慮して今週は操業からのスタートです。月曜日に工場が動いていること、お仕事が頂戴できている証拠です。有難いです。

 さて、本日は昨年度の下期を評価する半期会議が開催されました。1年の目標を立てて、その結果と取り組みについての報告が各部門長からされました。結論から綴りますと、各部門本当に実り多き年であったと思います。年度という評価もありますが、経営は中長期で考える必要があります。その面で、一昨年立案した中期経営ビジョンの中間年であった昨年でほぼそのビジョンが達成できていると実感しています。私の目指した経営は既に完成形に入っています。

中期で目指していること

1.人を大切にするマツバラのブランド化

     働き方改革法案が施行された2019年以降、働く人たちの意識が大きく変わっています。様々な面で「働きやすい職場」を目指してきました。昨年度、中部経済産業局から「多様な人材が活躍する働きやすい中小企業15選」にも紹介いただけている等、社会の手本となる活動が展開できています。その結果、人材確保(採用)がしっかり出来る会社にもなってきました。ここ2年間は急激なインフレが進行しましたが、その間に10.5%を超える賃上げが出来ていることも大きな成果です。最終年の今期も最低レベルで4.5%として3年で15%以上の賃上げを現実のものとしていけたらと思います。また、小ロット多品種、薄物・小物鋳物企業としてのブランドも確立できてきていると思います。この分野をさらに加速させることで、来期の賃上げの原資をしっかり確保していけると思います。凄いぞ、マツバラ。

    2.資本の流れの改善

       お金の流れを改善する、お客様からの売上回収の速度を上げること、目標とした数字の80%以上を達成することが出来ています。お客様のご支援によるところが大きいですが、頑張ってくれた営業スタッフに感謝したいです。また、在庫の持ち方をしっかり分析してくれて、必要なものを必要なだけ持てるようになってきました。製造現場としっかり打ち合わせて改善してくれました。以前は、現場が造り易いようにという感覚でしたが、大改善が進みました。これにより総在庫の圧縮(ピーク時比較300トン減)は現状では5千万円級のキャッシュ効果となっています。また工場のトラブルがあると、以前は僅かの量の納期対応のために無駄に工場を稼働させるようなことがありましたが、こうしたことが昨年は一度もありませんでした。大きな成長です。唯一悪化したのは消耗品や部品を常に余分に確保しておくことに迫られたことです。これは時代の流れです。以前は依頼するとすぐに入手できたものが、欠品するようなことが頻繁に起きる時代背景になったことです。そのため、常に余分に持つ必要があります。しかし、こうした対応もしっかり進めてくれており、安心感があります。

      3.地球環境への貢献

      「環境に良いことは経済に良い」これは間違いありません。生産性の向上、歩留まりの向上、また造り方の改善を通して大きな成果を出してくれています。その結果が、必要な賃上げを実現しています。まだまだ様々な改善を計画してくれているようです。今回の会議でも明白になりました。課題はまだまだ多いのですが、その課題が明確になっていること。そして課題に対する取り組みに至るまでが明確になっています。言うことありません。本当に凄いです。

      4.物量に頼らない経営

       世界的な不況は当面避けられません。故に受注量が減るのは当然なのです。その中でも確固たる収益を上げるには、高付加価値化「物量に頼らない経営」が重要なのです。最近の見積もり依頼を見ますと顕著にその傾向が出ています。小ロットが多いこと。薄物小物の見積もり的中率が高いこと。最初に触れた「マツバラのブランド化」に起因するところも多いでしょう。こうした手間のかかる仕事を確実に進めてくれる社員さんたちがいます。お客様からの信頼の高さが感じ取れます。有難いことです。

       中期経営計画の最終年である今年。恐らく、完全な形でやり切ってくれるであろう。そんな確信を得る会議でした。皆、頼もしい限りです。頼りにしていますよ。良い会社です。本当に有難うございます。

       今週もしっかり頑張っていきましょうね。

      社長 松原 史尚

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