「改善提案審査」

「改善提案審査」

5月15日(水)

 今日は改善提案の審査を実施させて頂きました。毎月本当にたくさんの提案を出してくれて感謝感謝です。そして皆さんの成長を感じたり、会社がどんどん良くなっていくことを感じたり、皆さんの職場が少しでも快適になっていくことを喜んだり、毎月審査をさせていただくことを本当に楽しみにしています。今回は160件の提案が寄せられました。そしてその中から10件の特別賞(社長賞)を出しています。

 もちろん特別賞にはそれなりの効果がありどれも素晴らしく嬉しいのですが、今回は少し変わった観点で私が喜んでいることをお伝えしようと思います。先ずは、上司のコメントが変わってきました。これまでは「有難う」というコメントで終わることが多かったのですが、この提案の応用(水平展開の可能)性や不随効果が私に報告されることが多くなってきました。また提案者に更なる改善に向けた助言がコメントに書かれるケースも増えてきています。本当に素晴らしいと思います。嬉しいです。

 今回の提案の中で、一人の係長さんが連休工事などで残業(休日出勤)をしたい人が出来ていなく、出来れば休日出勤を避けたい人にお願いしているケースがあり、出来れば出勤したい人に多能工化として休出をお願いすることが出来たことが報告されていました。もちろん日常的な教育訓練はしっかりされたうえでの話です。私は常日頃確証のように感じています。どんな気持ちで仕事をするかで仕事の内容は変わってきますし、事故の発生リスクも全く異なってきます。従って、休出も残業もコンプライアンスを遵守した上で可能な限り「やりたい」と思っている人にしていただくのがマツバラの姿勢なのです。故にこの提案も素晴らしいのですが、この提案により新たに連休のメンテナンスに参画した人からの労働災害への重大リスク回避の提案が出されていたことに驚きがありました。新しく仕事をする人は慣れている人と違って新鮮な視線で作業を観るので「怖さ」が存在するのです。この視線から生まれた提案でした。出来れば避けたい人がもしも作業をしていたら大きな事故になっていたかもしれないと思います。驚きと感謝の瞬間でした。今年のおそうじのテーマが「快適性」の追及です。その観点から、作業のやり辛い内容を改善したという提案も増えてきました。また今回の審査では良品率の向上に向けてこれまであまり参画してくれていなかった人が参画してくれるようになってきたという点も気づきました。打コン防止にハンマーリングの手法の改善や打コンクッションの根本的な改善など良い提案でした。また危険の芽を摘む発想もたくさんありました。メンテ時やそうじをする時など、定常作業時には全く問題ないことが非定常作業時には大変なリスクが存在するため非定常作業時でも危険がないようにする改善も嬉しく思いました。ほとんどの労働災害は非定常作業時に起きるのですから。歩留まりは会社の生命線です。その中での若手技術者の提案が素晴らしかったです。ポールカップの改善、これはこれまでポールカップでの改善は問題のない製品はポールカップを満タンにしないなど、注湯者にお願いするところが大きかったですが、根本的に形状を変えてきました。それも小さくすることは以前もあったのですが、これは注湯のやり辛さもあり、私自身も安全上も疑問視してきました。しかし今回の提案は安全上も作業上も問題なさそうであり「エビデンス」もしっかり取れています。年間通して効果を確認して再提出するという姿勢も好感が持てました。努力点、アイデア点で特別賞にしました。効果はまた別途評価しますので数字が出たら再度提出ください。巻き込まれ労働災害防止のための防護柵を造ることは多く提案されてきていましたが、この防護柵を軽量化させ設置や修理をやり易くするという提案が出ていました。こうした安全上重要なことでも改善作業がやり辛いとどうしても先延ばししてしまうのが人間です。しかし、こうした作業が楽にできるようになれば常に実施してもらえますね。嬉しい提案でした。

 今回もまだまだ紹介したい素晴らしい提案がたくさんありました。繰り返しますが、毎月こうして本当にたくさんの会社を善くする提案が頂戴できますこと、本当に嬉しく思います。皆さん、いつもありがとうございます。

社長 松原 史尚

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