5月30日(木)
54期を振り返りますと、長引くロシア・ウクライナ戦争がスタートした時期ではありました。しかし、慣れてはいけないことだと思いますが、世界は結果的に慣れ始めていました。54期初夏から経済が少し動き始めた感があったのですが、そんな折のイスラエル・パレスチナの戦争でした。一気に冷え込みが増しました。世界はロシア・ウクライナの戦争を「プーチンのエゴ」と感じていたような気がします。そしてロシアを擁護する中国に憤りを感じていたのです。「ロシア・中国」まあ仕方がない。しかし、イスラエル・パレスチナの戦争でイスラエルを擁護するアメリカバイデンに対して、「お前もか」の感覚となり、人々は憤りを超えて「虚しい」という感覚になったのでは感じます。現在、世界は何事もなかったかのような感覚でいますが、今尚世界経済は決して良くありません。マツバラはほぼ全業種の部品を作っています。良い産業は一つもありません。そのような時代背景の中で、54期の決算が確定されました。自慢できるほどの数字は出せていません。前述、夏場に向かって少し明るい兆しが見えた中での落ち込み、前半は大きなマイナスを計上していました、しかし後半社員一丸の大きな成長がありました。損益分岐点操業度をどんどんと大きく下げていき、少ない受注の中で完全な利益体質を造っていきました。もちろん決して人件費を筆頭に縮めるのではなく、挑戦しながら成長していきました。凄いことです。「ピンチはチャンス」、まさにそう実感した1年でした。昨年も一昨年も経常ベースは黒字で終われています。ただ過去2年は、国や県の支援を受けながら先ずは社員さんの生活を守ることに全力で取り組みました。利益以上に大切なものがある。そう考えたのです。その姿勢は今年も変わりませんが、その中で今年は営業もしっかり黒字に出来ました。つまりは底力を付けたということです。一度動き始めた改善は加速度を増して進んでいきます。更なる改善が既にどんどん進められています。「凄いぞマツバラ」です。
昨日の生産実績が送られてきていますが、既に昨日の会議により改善がみられています。パソコンを開いて日報をチェックしてみますと、コストも下げられているようです。流石です。54期の決算を終えて感じるのはこうした改善が即座に行われるようになったことです。まだまだ時代は大変なようですが、現状を打破するための中国のバラマキの効果、大統領選挙に向けたアメリカの景気支援策の効果を若干ですが感じ始めています。54期、稼働率では近年最悪の中で、しっかり収益を出して終われたこと。そして力を付けた中で、今期は恐らく昨年以上に受注の確保が出来るであろうこと。きっと55期は更に良い数字が出せるのではと考えています。楽しみです。
社長 松原 史尚