「臨時安全委員会などなど」

「臨時安全委員会などなど」

 6月19日(水)

 昨日、日本を代表するような企業の株主総会の社長あいさつで、「株主とお客様に多大なご迷惑をかけて」といいう言葉に大変な違和感を持ちました。見ている方向がそこにしか行っていないから、日本全体がおかしな方向に向かっているのだと感じたのは私だけではない気がします。自動車産業は当社でも主力産業です。6月7月と予定をしていた受注量が3%レベル減ってきていますが、全て自動車関連です。こうして社会に大きなダメージを与えています。何よりも、そうした不正を社員にさせてしまったこと、陳謝するのは社員に対しても必要なのだと思います。新聞の記事で地元各務ヶ原のハラスメントに対することが書かれていました。部長、市長、副市長がハラスメントを起こした際にどうするのか、その規定がない。そんな記事でしたが、全ては「部下のせい」「社員の心の緩み」こんな感覚が日本のTOPに根付いてきているのでしょうかね。私は、ゴミが落ちているのも、トイレが汚いのも、不正が起きるのも全てはTOPの責任だという感覚です。自責という感覚の欠如が、現在の大きな問題の起点であると認識するべきなのではないでしょうかね。

 本日は、表題の通り「自責」の目線で先週の労災を受けた臨時の安全委員会を開催しました。「全ては社長のせいなのです。」、二度と類似の災害を出さないために、①同じ場所での災害を二度と出さないように、そのための対策の立案。②根本的な原因を追究し、二度と不安全行動が出来ないためのシステム構築③工場内に類似した災害が起きる可能性のある場所のリストアップ。ここを明確にして対策を決める、その対策内容を報告してくれるようにお願いしました。今日は、7月から始まる全国安全週間に向けて、安全標語の審査をしました。素晴らしい標語ばかりです。皆、安全には何が必要か解っているではありませんか、皆、徹底して今回提出をしてくれた提案に込めた思いを日々の行動に繋げて欲しいものです。

 そして経営者の内部監査も実施されました。私はこの経営者の内部監査が大好きです。多くの会社はTOPマネージメントへの監査は行われていないようです。しかし、マツバラは絶対にこの先も継承していくつもりです。監査をしてくれるのは、基幹職の皆さんですが、実際にそれぞれの分野で、第一線で会社を引っ張ってくれている人たちです。この人たちが、会社のマネージメントシステムやTOPの役割、そしてその思い(仕組み)やTOPの判断基準に至るまで、実際に監査することを通して理解を深めてくれることは本当に良いことだと思います。どれほどTOPがきれいごとを並べても、社員さんには皆通じているはずです。言っていることと(目指していることと)、社内の実情が全く異なれば、ちゃんちゃら可笑しいという話になるはずです。私は、時に未来への思いまで語ります。さておき、今回の監査は監査者の皆さんがISOの根本的な仕組みやその要求事項に求められる真の目的にまで踏み込んだ良い質問がほとんどであったと思います。すんなり答えるのでなく、一度じっくり考えて私自身がその要求事項の真の目的とその実現のためにどんな施策を展開しているかを真剣に考えた上で答えなければならないものでした。良い監査であったと思います。監査者の皆さんありがとうございました。準備もお疲れ様でした。ゆっくり約1時間半しっかり話せて楽しかったです。感謝いたします。

社長 松原 史尚

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