「中間報告」

「中間報告」

6月21日(金)

 毎月この時期は各基幹職さんたちからの中間報告に返信をしています。直接の返信は時に信頼をして任せている部門長を飛び越えて直接の指示をしてしまうことにもなりかねません。過去に何度も失敗をしています。上から異なった指示が複数来るほど社員さんにとって厄介なことはありません。当然社長の指示を聞いてくれるのですが、この場合はあとが厄介です。上手くいけばよいのですが、どんなに悪く事態が転がっても絶対にその施策が変えられることはありません。悪いまま継続されていきます。何せ社長指示なのですから、それを超える指示はありません。故に直接のお願いは絶対にしないように心がけています。ただ、課長さん以上の管理職には必ず部長さん、役員さんにもCCはつけた上で意見としてコメントをするようにしています。

 さて今日からその返信やコメントをスタートしていますが、鋳造部長から先週労災を発生している部署の係長さんへのコメントに痺れました。

 被災者だけでなく、私達も反省するところです。
 Aさんが病院から返ってきた時の話を聴いた後に、私からAさんに伝えたことがあります。
「怪我の程度は軽くて済みましたが、非常に重大案件が顕在化しました。Aさんは痛い思いをしましたが、このような状況が未だ存在していたことが顕在化し、重大災害が起きる前に再度、皆で反省する機会ができたことに感謝します」と伝えました。
また、お墓参りに行っていますか?と聞いたら、全然行っていないとの話でした。私事でお墓参りに行って、先祖供養することも大事であることを実感したことを伝えました。


 労災を起こした折の被災部署の部長発言として、これ以上に完璧なものはないと思います。また、先祖供養、見えないものに手を合わす心も非常に大切なのだと思います。ほぼ、労働災害の発生原因は「ルール違反」です。そしてその多くは「省略行動」によります。何故、こうした行動が起きるのか、それは「誰も見ていない」との思いが一番の原因なのです。もしも、その場の責任者、まして部長、まして私が見ていたのであれば、大変に叱られることは間違いない省略行動はしないでしょう。故に、こうした目に見えないものに手を合わす。そして「お天道様見てらっしゃる」の精神です。つまりは、「罰が当たる」という話なのです。

 前述の通り、係長さんなので直接はコメント返事をしないのですが、今回は返信をして他の基幹職の皆さんとも共有をして、今一度読み返してもらえるように促しました。

 さて、昨日からの中国のお客様は午前中までいらっしゃいました。次亜塩素酸の話から、飲食店の経営の話まで。非常に有意義な時間が過ごせました。「拉麺・炒飯」、中華料理のように思えますが、既に日本文化で日本式のこうした仕組みが持ち込めれば商流は非常にあるとのことでした。グループで飲食のコンサルをしている会社もあります。是非、共有して中国で私たちのノウハウを商品化してくれる人がいると良いのですが。

 さあ、週末です。今週は色々ありましたが、こうして一週間が無事に終わっていくことは有難いことです。来週もまた良い一週間となりますように願っています。

社長 松原 史尚

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