「出張報告2」

「出張報告2」

6月26日(水)

 朝一番で飲食店を複数経営されている社長様との朝食を兼ねたミーティングをさせていただきました。最近、更に大手の飲食チェーンを展開するグループとの業務提携をされたようで、そのグループの担当の方にご紹介を頂けることになりました。日本人の食中毒に対する感覚を完全にコロナ時の指手消毒が変えてしまいました。多くの人が、アルコール消毒だけで手を洗わなくなりました。しかし、アルコールでは食中毒の原因となるウイルスを殺すことは出来ません。にもかかわらず、多くの飲食店では入り口に未だにアルコールのボトルが置かれています。こうした現状の中でも食中毒が出れば、責任を負うのはお店側なのです。社会ヨシ、相手ヨシ、マツバラヨシの三方ヨシなのですから、進めるべきです。しっかりとしたプレゼンが出来るように進めたいです。がんばります。

 さて、午後からは山形大学に行ってきました。いつも雨か雪の日の訪問でありましたが、今回はスッキリ晴れました。母校でもありますから、久しぶりにゆっくりと散策も楽しみました。当社から、博士課程後期課程に進んでいる、関口さんと担当教授との打ち合わせ(経過報告)の時間ももらいました。どうやら大変な発見が出来ているようです。恐らく、この技術の活用で日本の鋳造業界は環境面で大きな進歩を遂げると思います。近隣の工場や住宅の関係で、環境に対する配慮が当然のように求められる時代です。しかし、現状の日本中小製造業には新しく工場を建て、こうした問題に配慮できる場所に移る力はないでしょう。現状の工場で操業を続けたまま、その対応が出来る。じっくりと商品化していきたいと考えています。しかし、この発見2020年に東京大学との共同研究の中で既にそのヒントが示されていました。その折には、社会的な大きな「意思」が働いており、とても喜べる結果とはならなかったのですが、実は大きな成果が得られていたのです。

 よく話す相対ということです。全く、同じ現象でも利己的な発想で眺めるか、利他的な思いで眺めるかで見える景色は全く異なってきます。今回の件がまさしくそうであったと感じます。あの頃は、どんどん売れていく自社商品で、更に儲けたいという発想が全く無かったかと言えば噓になります。しかし、今は如何に「社会の困った」を解決するかの姿勢で研究が進められています。そしてそこから出てきた成果は既に東大との共同研究の中でそのヒントは示されていたのでした。不可思議なることです。いずれにしても、良い報告でした。関口さん継続してがんばってくださいね。多くの人に役立つ研究です。楽しみにしていますね。

社長 松原 史尚

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