「不易流行」

「不易流行」

 7月17日(水)

 何かあるとこの言葉をよく使います。今回は昨日のブログに対してです。

 先ずは訂正とお詫びです。明らかに私自身が誤解をしていたところがあります。ある工程で能力の低下を起こし、生産能力が著しく下がっている。そために納期調整が出ている。そのように感じていたのですが、そうではなかったようです。一部の製品の納期調整が起きているだけで全体の生産能力が落ちているわけではないということであったようです。

 誤解したことを、良く聴くべきであったと反省しています。しかし、改めて申し上げますと、一部製品でも納期の遅延は絶対にダメだという感覚を、今一度全社で徹底して欲しいと考えています。「納期のマツバラ」、ここは絶対的な不易です。

 こうした目線で観ると様々なことが解ってきます。先ずは、この納期の調整が起きている製品の良品率が以前は98%レベルであったのに現在は90%レベルに大きく低下しています。生産性が落ちれば同じスケジュールで回すと遅れるのは当然です。大切なことは、何故、そのような良品率が大きく低下するようなことになっているのか。その分析です。落ちている工程能力を上げるよりも、落ちた原因を探すべきです。

 先週の役員会でお願いした在庫の持ち方にも関与する重大なことだと思います。どんなことがあっても納期遅延を起こさないためには、トラブルが起きたときに挽回するための時間が必要です。協力企業様に100%のお仕事をお願いしているのも問題でしょう。90~95%程度として少し余裕がある程度を常に維持していただくことが大切なことも見えてきます。納期の遅延は絶対にしないこと、そのためには「納期調整」から無くすことが重要だということです。お客様に理解を頂いて納期を遅らせることを「悪」とする感覚を持って欲しいと思います。「納得いただいたから大丈夫」、この感覚は非常に危険です。今受注が十分でなく新規の受注の確保に営業の皆さんが取り組んでいます。納期の調整がかかるような会社に対して感じることは、「今ですら納期の調整をしているのに、これ以上注文をお願いしたら、次は納期遅延になる」ということです。新規の受注は納期調整が無くならない限り確保できないと思うことが大切です。

 別の話ですが、先月の月次決算の足を引っ張ったある特定の製品について、同じく経営会議の中で是正をお願いしました。90%近くにまで落ちていた良品率が現状では97%を超えており、時に99%を超えるような日もあります。特別なことをしたわけではありません。「号令をかけた」だけです。つまり、意識をするだけでも改善は出来るということです。

 大変な時代です。成果は自ら出すものです。今日のブログは「変化、特に悪くなっていく変化に敏感になることを大切にする。そしてその変化の真の原因を掴み、早期に対応する。」その大切さを綴ってみました。

 勘違いしてごめんなさい。でも、そこから学ぶべきことが多くありました。一緒に直していきましょう。

社長 松原 史尚

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