7月29日(月)
あと3日で今月も終わろうとしています。大変に暑い中ではありますが、8月の声を聞くと、夏もあと少し、頑張ろうという気になってきます。お盆休みまで2週間です、皆さん頑張っていきましょうね。
月曜日は恒例の朝礼当番、今日は「変化点」という話をさせていただきました。先ずは、8月の受注がお客様からの内示よりも減少することが判りました。8月は従来から受注が少ないのですが、更に減少するということです。先ずは、大きな変化点です。何もしなければ大きな赤字になってくることは間違いありません、では黙って見ているのかいえば、それでよいはずはありません。如何に改善するのかが大切です。そのためにも変化に敏感になる事が大切です。ダーウィンも進化論の中で「最も強いものでもなく、最も優れたものでもなく、変化に対応できたものだけが生き残った」と話しています。今月注目するべきは、材料費の変化です。溶解する材料の中で、ある材料は8月に値上がりをしますが、ある材料は値上げがされません。ということは値上げをされない材料を中心に溶解をすることで、コストを抑えることが出来ます。お客様がコスト上昇による価格の見直しをしていただけるのは、早いお客様で9月から、一般的には7月~9月の平均値で10月に改訂されます。こんな事態の中での受注減です。こうして比較的安価な材料を中心に溶解をする準備をしてください。一方で、こうして安い材料の比率を高めることで起きてくる変化もあるのです。予想される変化についても朝礼で紹介をしました。その予想される新たな変化についてもあらかじめ対応していくことが大切だというお話もしました。変化が起きてから対応するのでなく、あらかじめ起きるだろう変化を予想して対応への準備をしておくことの大切さをお話ししました。今月の経営会議で新たな改善についてのお願いをしました。早速、その成果が出始めており、良品率が良くなっています。先週1週間はここ数年の間で一番良い数字が出ています。これもまた変化です。先週は良い数字が継続したのですが、ラストの金曜日だけ良品率が少し下がっています。生産日報を確認しますと、特定の製品の良品率が悪く、この製品の影響で全体の良品率が下がっていました。さらに調べてみると、良品率の向上に向けて、改善をスタートしたのが7月4日、一方問題の製品はその前日7月3日に生産をされていました。こうして変化点の分析をしっかりすること、その上で改善以降に生産した製品の良品率はどう変化しているのかを調べてみる。もしも、7月4日以降この製品も良化傾向にあるのであれば良いのですが、継続して良くない事態にあるのであれば、個別の対策が必要になります。従って、計上されてくるデータを待つのでなく、事前に調査することで、現状で出来る変化への対応を進めるべきです。このようなことを朝礼で話させていただきました。今一度最も「強いものでもなく、最も優れたものでもなく、変化に対応できたものだけが生き残る」ということをしっかりと肝に銘じましょう。そして変化に敏感になる姿勢を常に持つことが大切です。
本日は今月の給与の手紙も完成させて総務の皆さんに手配をお願いしました。先週の雷雨の話、これも大きな変化点です。来期も現状のような生産量であれば、夏になる前に必要な在庫をしっかりと確保し、7月8月の生産日数を可能な限り減らす工夫をしてみるということ。6月は機会損失であまり経営数字が良くなかったのですが、その反省をしっかり実施し、その対応として現状進めている改善について紹介もさせていただきました。機会損失は一人ひとりの油断によって起きています。しっかりと反省をして改善を進めることでしっかりと収益を確保することの大切さ、そして改善を進めることで今月支給させていただいた賞与をさらに上積みできるということ。故に一人ひとりが自覚して改善を進めましょうと締めくくってあります。
高騰する物価の中でお客様への値上げのお願いは後手に回ってしまいます。従って、こうした環境の変化に対応できる改善を多く進めてきました。こうした改善も変化ですが、その変化への対応でたくさんの機会損失を出してしまいました。進めた改善をすべて維持したまま、機会損失を無くすための改善が7月に多く見られました。こうして環境に対応するために、自ら変化を起こし、そして自身を進化させていく。そんな動きが、今、マツバラは出来ています。本日の朝礼、給与の手紙の中で、こうした話をさせていただきました。
今週は操業日からのスタートです。夏の長期休暇まで2週間です、暑さ寒さも彼岸までといいます。最近は少し異なってきましたが、それでも楽しみな長期休暇は目の前です。頑張ってまいりましょう。
社長 松原 史尚