「今週も始まりました」

「今週も始まりました」

8月26日(月)

 今週も始まりました。台風10号が非常に気になるところですが、西に大きく振っているようです。当初は火曜日と水曜日の操業を中止することまで考えていましたが、どうやら予定通りの操業が出来そうです。有難いことですが、ルートが異なるということは別の何処かが影響を受けるわけであり、被害が少しでも小さく済むように祈るばかりです。

 今週も生産調整日からのスタートです。非定常作業になりますので、安全第一、熱中症対策万全に作業を進めて欲しいです。お願いいたします。昨夜からの雨のおかげか非常に涼しく感じた朝でしたが、恐らく気温も上がり湿度も上昇してくるでしょう。特に熱中症対策は油断することなく進めていきましょう。

 最近あった問い合わせの中で、試作から量産までの対応が出来るマツバラへの期待を口にされた大手のお客様がおられると早朝会議で報告がありました。これまで当社では酷い時には設計だけを依頼され試作すらさせていただけなかったようなこともありました。その上、設計料すら支払っていただけないケースもありました。更に最悪なケースは、数年経って当社で設計した図面がそのまま戻ってきて見積もりを依頼されたといったことすらありました。大変なコンプライアンスの違反です。最近では、こうした悪質なケースは見られなくなりました。それでも「あれ?」って疑問に感じることがあります。試作はマツバラ、量産は他社で行われるといったことが今でも稀にあるということです。試作で耐久テストなど、多くのテストを実施した上で量産では価格や系列を優先されるということは商法的な問題はないとしても品質的な問題としてはどうなのでしょうか。同じ機能(強度、硬度等)の材質でも生産した工場ごとに若干の摩耗性(耐久性)には差が出てきます。当社に存在する工学博士の中で最初に博士号を取得した時の研究テーマがこうした鋳鉄の摩擦摩耗といったものでした。明らかに工場ごとに差がありました。まして耐久テストを合格するために、試作段階だけ良いものを使用して量産ではグレードが落ちるようなことは後に大きな問題を引き起こすことになるかもしれません。こうしたコンプライアンス上の課題を懸念するお客様が出て来られました。このようなケースの中で、マツバラは大きな安心を社会に与えられると思います。

 マツバラの社是に精研の精神があります。4つの目指すべき項目があるのですが、不可思議なことに代が変わるごとにその最初から順に最重要テーマにされてきた傾向があり、4代目の私は最後の「真実と公平を貫く」ということに徹底する。そんな話を社長就任の折に語り、鋳物事業の創立70周年の記念式典でも同じ話をしました。「真実と公平を貫く」とは、正に徹底してコンプライアンスを遵守するということですと話しました。例えば、有給休暇の取得を完全にするために、1割社員さんの数を増やしました。この法令を遵守するために、1億を超える費用が今でも掛かっています。環境法令を遵守するために専門の部署を設け常に新しい規制、法令を入手しながら手を打っています。トレーサビリティを確実にするための専門の部署があります。お客様との約束は品質、納期、価格、全ての分野で絶対です。こうしたことを遵守するには多くの人手がかかります。そして、遵守するための、こうした全てはコストのかかることなのです。従って、「マツバラは高い」と言われ続けました。それでも努力を重ね、最近では市場価格で供給が出来るようになってきました。その上で、繰り返しになりますがコンプライアンス遵守を始めとした絶対の安心が社会に提供できます。

 今回の問い合わせのように、この先人手不足の中でのコンプライアンス遵守が当然とされる時代の中でマツバラを必要としていただける分野(お客様)は一層拡がってくると信じています。

 善因善果、因果応報、努力した結果は必ず花開きます。そんな時代の到来はきっと遠い未来ではないと確信しています。しっかりと準備を進めて「時来たれり」を待ちましょう。

 最近、素敵な未来を感じさせる出来事が増えてきました。今週も「負けてたまるか大作戦」の展開です。頑張ってまいりましょうね。

社長 松原 史尚

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