「大成功するよりも大失敗をしない」

「大成功するよりも大失敗をしない」

9月4日(水)

 昨日は夜勤側で砂処理のトラブルがあり生産調整があったようです。1時間早く始めたメリットは完全に消えたようです。恐らく、生産調整をするための操業を止めるまでの準備、再開後の操業準備などを含めると1時間以上のデメリットになりました。悲しいです。心身一如、心があるところに身体が持っていかれます。「気の緩み」私の発信の仕方に問題があったかもしれません。ということで、昨日のブログについても少し気になっています。暑い中で皆さん本当に頑張ってくれています。その皆さんに昨日のようなブログで良かったのか。そんなことを考えて実は今朝は少し早く起きてしまいました。心身一如、私の不安が的中する形でのトラブルであったかもしれません。誰かのせいでなく、私の心が形になったのだとも思います。ただ、申し上げたいのは、全ての結果には必ず原因が存在するということです。「気の緩み」このように綴りましたが実際にはそうではないのかもしれません。設備の老朽化や部品も備品も非常に高くなっています。その中で少しでも延命をさせたいという気持ちの中から「あと少し使おう」と判断した結果故障になってしまったのかもしれません。それでも私たちは結果を出していく必要があるのです。ここで大切にして欲しい考え方を綴ろうと思います。松原家は間もなく初代内匠(たくみ)から500年を迎える家です。その家に継承される言葉は「三方ヨシ」であることはマツバラの皆さんには周知のことと思います。しかし、何故「三方ヨシ」なのか、そこを伝えていなかったと思います。昔、家紋(三つ団子=三つの〇=三方ヨシ)について、祖父に説明を受けた折の話です。お互いに譲り合う心が大切ということなのですが、その真の目的は、「組織や集団を維持・継続していくには、大きな成功をすることよりも大きな失敗を絶対にしないことなのだ。」という話でした。以前にも話したことがあります。「縮まない芋虫はいない。縮むから前に進める。」という話です。このような視点で同じく祖父に聴かされた話です。「大きくなるには背伸びを繰り返すこと。決してジャンプをするでない。」ということです。こんな視線でモノを観てくれるとありがたいと思います。そのために大切なことはしっかりと「情報を集める、聴く」ということです。特に上に立つ人は大切にしてください。先週思いがけない低コストで生産が出来た日がありました。非常に嬉しくなった半面、品質は良いかという不安が出ました。ここもまた心身一如で、今朝の検査日報を見ると結果が出ています。良くない方向性だと。今朝の検査報告は集計の関係なのか3日分が一気に計上されています。あまり3日分が一気に計上されることは少ないのですが、「世に偶然なし」も大切な心情です。ここでの数字が現状の実力値と思ってよいでしょう。先月は目標にかなり近いところまで来ましたが、今の数値は悪化しています。何とか収益性を向上させたいという皆の気持ちが大きなチャレンジをたくさんしてくれています。故に今一度綴ります。「ジャンプでなく、背伸びを繰り返す。大成功でなく、大失敗をしない」ことを常としてください。たくさんの課題をお願いしています。修繕費、消耗品費、良品率、生産コスト、生産性向上、全ての分野で改善が必要です。しかし、ジャンプでなく背伸びを繰り返す。一歩一歩を大切にする動きを心掛けてください。

 昨日の新規受注も「ヨシ マツバラ 頼むね」にはならなかったようですが、受注以前に「相手が何にお困りなのか」は聴けたようです。営業の皆さんには、仮に受注につながらなくても、先ずは「マツバラと付き合っておいたらお得」、そう思っていただける対応をするようにお願いをしました。

 そもそも負けてたまるか大作戦は今年の箱根駅伝の青山学院大学を観て、そのスローガンから頂いたものです。駅伝と同じです。10キロを超えるような距離を走るのに短距離のように走ったのでは息が切れてしまいます。そしてバトン(タスキ)をつなぐこと、言い換えれば「潰れない(倒産しない)経営」が絶対条件です。そのためには駅伝のように前に進み続けること、自らの最大限のペースで走り、必ずバトンをつなぐ(大きな失敗をしない)ことを意識することが重要なのだということだと感じています。負けてたまるか大作戦。継続していきましょうね。寒暖差が激しい時期に入ってきました。服装の調整も心掛けてくださいね。

社長 松原 史尚

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