「1から10を産む」

「1から10を産む」

9月11日(水)

 月曜日の役員会を受けて既に改善が始まっています。大きなメインテーマになりそうな項目が購買部から上がって来ています。外部依頼している検査、修正を内製化するという話です。この話が「1」です。これだけでも大きな効果です。しかし、現状の仕事がないからと外から引き上げるのは私の基本的な考え方からは外れます。しかし、この検査と修正をする人の確保が出来ていない。確保が出来ても、直ぐに離職されることがせっかく仕事を教えても長続きせず生産性も悪いのでお金にもなり辛く、「可能であればこの仕事は受けたくない」。とうことで今回の内製化は協力企業さんが望んでいない仕事を無くすことができます。「2」です。不慣れな人が検査をするので明らかに良い製品を廃却してしまったり、その逆もあったりました。良い製品を捨てられたら損失です。それを内製化することでしっかり工程化し費用ロスを減らすことが出来ます。「3」です。不良品をお客様に流さなくなるのでお客様にも喜んでいただける。「4」です。こうした不良品を加工することで、大きな返品補償費・加工保障費がかかっていました。この費用流出が無くなります。「5」です。協力企業さんでの生産性が悪かったので、製品の不具合発生時の対策が酷い時には生産後1月遅れて調査するようなことさえありました。不具合対策の速度が大きく上がり、お客様へのご迷惑の減少と失敗の繰り返しが無くなります。「6」です。(お客様への不具合流出は「4」と同じですので入れません)。検査、修正といった後工程の稼働率が上がりリードタイムが短くなる。ということは在庫が減らせるということで現金が増やせますね。「7」です。現在月末在庫の完成品比率を上げるというトライアルをしています。月次決算の完成度を高められることが出来るからです。とうことで「8」です。ある特定分野の仕事が急激に減少して、その分野の皆さんの仕事が極端に少なくなっています。この仕事は派遣社員さんが多いのですが、契約満期で社員かを希望する人が多いですが、仕事が無ければ難しくなります。しかし、新たな仕事ができたことで安心して社員さんにもなっていただけます。有難い。「9」です。恐らく、内製化する費用はそれほど大きなものではありませんが、「1」~「9」までの相乗効果で大きなお金を産み出し、収益性も高まると考えられます。人もしっかり確保できる。お客様、金融機関、協力企業さん、社員さん、マツバラに関わる多くの人に安心を与えられます。「10」です。「1」から「10」を産む。凄いじゃありませんか。

 この先、各部門からこうした改善のための施策がどんどん上がってくる予定です。凄いねマツバラ。「負けてたまるか大作戦」各自が展開してくれていますね。今回の事例は典型的な「三方ヨシ」=「人を大切にする」です。非常に解りやすい事例でしょうね。同じように協力企業さんにお願いしている仕事を内製化する場合であっても、もしも協力企業さんが喜んでしている仕事を取り上げ、それにより協力企業さんが苦しむことになると、回り始めるサイクルは全く逆になるのです。「⁻1」が「⁻10」になって相乗効果で「⁻100」にもなり会社は消えていきます。こんな事例を皆さんが差してください。仕事とは経済、経済とは経世済民、社会の困ったを解決することこそが仕事です。こう考えることこそが進むべき途です。ワクワクする凄い改善ですね。楽しみで仕方がありません。

社長 松原 史尚

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