「鋳物づくりを愉しむ」

「鋳物づくりを愉しむ」

9月18日(水)

 久しぶりに愉しむという字を使用しました。昨日は昼間に外に抜ける予定や金融機関さんの対応があったので途中何度か抜けましたが、久しぶりにどっぷり生産現場で鋳物づくりを愉しんできました。

 「ありがとうと言われる経営」、その中でも地球にありがとうと言ってもらえていない操業が半年ほど続いています。結果的に多くのエネルギーを使用していますし、資源をリサイクルに回す量が増えています。以前は4日間使用していた材料が3日しか使えていないのです。「何故か」、ここを考えることが大切です。その「何故」の仮説を立てて、朝から改善策で朝から現場の責任者さんたちとディスカッションを重ねながら進めました。あるパラメータの管理に照準を当てて、何とか目標値で5時を過ぎるまで進めました。結果的には、5時を過ぎたところで目標を僅かに上回る数字となりました。しかし、低コストで生産性も上がってきました。そして結果としてパラメータも昨年夏度同レベルにはきたようです。それでも昨日の操業の中にさらに改善できるのではというポイントもいくつかありました。良かったように見えますが、あるパラメータに依存することで前述の地球にやさしくない操業になっているのです。午前中には現場の責任者もそのパラメータを上げたくて仕方がなかったように見えましたが、私が横で見張っていたので、どうにか上げずに過ごせました。結果として午前中の頑張りが最適な溶解が出来る結果となったのです。パラメータ値を上げないためにどうするのか、この数値が下げられたことで明らかに地球にやさしい操業が出来ました。そして地球環境にやさしいことは経営にも良いのです。15時には別のパラメータ値も触りました、こちらのパラメータが効いた可能性は十分にあると思います。そうすると触るべきは、そちらであった可能性もあります。もっと鋳物づくりを愉しんで欲しいと思います。昨年と同じレベルに来たことを良しとせず、今回の件は少し遠回りしましたが、このパラメータの管理により生産性、品質、環境の全てに対する改善の方向性が見えてきました。今まで通りの動きをしていたのでは進化は生まれません。トップアスリートとれる人たちは、目標に向けて限界の所で我慢をし続けるところから一歩ずつ高みを極めていくのです。昨日は数値的には今夏最高の地球にやさしい操業が出来たはずです。そしてそれはコスト的にもベストであったはずです。それでも、昨日をヨシとせず、更なる高みを目指していく。そんな教にして欲しいと思います。

 久しぶりにそんな現場での心の動きに本当に楽しい一日でした。故に「愉しむ」という字を使いました。改善はまだまだ始まったばかりです。「ありがとうの経営」、このキーワードを絶対に忘れずに一歩、また一歩と改善を進めていきましょう。「志が変われば結果が変わる」昨日、早速に良い結果が現れ始めました。お客様に、地球に、協力企業様に「ありがとうと言われる経営」皆さんなら絶対に出来ますから。それが結果として皆さん(社員さん)にありがとうと言っていただける経営になり、社会に感動を与える会社になります。愉しみです。

 さあ、今日は昼から出張となりますが、午前中可能な限りでまた私も愉しんで来ようと思います。

社長 松原 史尚

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