11月18日(金)
本日は内部監査を受診いたしました。監査者は内部監査員である係長さん二人です。
私は、経営に対する思いや未来への方向性、現状の課題やその対策など非常にたくさんをこうした監査員の皆さんに語る機会が得られることが出来ることを常々非常にありがたく感じています。
朝礼や毎月配られる社員さんとそのご家族にあてた手紙で紹介する経営の状況を語る事とは違い、監査者も品質と環境に対するマネージメントシステムの有効性を監査するという立場で臨んできますので、その有効性があるかどうかを見極めるための準備を確実にしてきます。従って、経営陣も監査者もお互いが真剣勝負です。そして、私が伝えたいことでなく、社員の皆さんが聞きたいことがテーマとなる機会なのです。良いことだと思います。
そして、今回も始まりました、結果的には約2時間に渡る監査となりました。
ISOの要求事項に則り、そのシステムの有効性に関する質問が主体ではありますが、160名を超える社員を代表しての経営者に対する監査です、毎度のことですが未来に向けてマツバラは大丈夫かといった視点でも当然見てこられます。
今回は要求事項の中のリスクとチャンス(機会)という切り口で監査をしてくれました。特に、今回は毎年全社員に配布される年度基本方針書に記された内容の中の当社を取り巻く脅威、そしてその内容にTOPマネージメントしての資源の確保という要求事項を重ね合わせ、方針書に書かれた当社の弱みに対する改善の現状についてという切り口で質問をしてくれました。
今期の初めに記した当社の弱みは
- 受注不足(サプライチェーン崩壊、景気低迷等複雑な要因の連鎖)
- コークス、銑鉄、キュポラ特有材料の暴騰
- 実習生が入国できないことに起因する人件費の高騰
- 最終ユーザーと主力材料の中国依存の高さ
- 主要工程での人材の不足・高年齢化
- 外部依存の増加で保全能力が急激に低下、自主保全を統括する管理体制、保全管理者の人員不足、能力不足が顕在化している
補助金を活用した新規設備の導入、サポインなどを活用した研究開発と生産工程での展開、HPのリニューアル、今年から始めた私のブログ、同業者との情報交換等を通して、こうした課題の改善に努めている項目を具体的な事例と成果実績を持って説明し納得してもらえました。今年は本当に多くの課題を解決することが出来ています。しかも、それは私たち経営陣の働きでなく、今年は多くの社員さんの急成長で成し遂げることが出来たと言うことも話させてもらい、お礼を述べさせてもいただきました。
人の成長は会社の成長であるとつくづく感じさせられました。
今回も、本当に素晴らしい内部監査でした、そして共に未来を創っていける共感をお互いが感じ取れたのではないかと信じています。
監査者のお二人ありがとうございました。
今日も良い一日になりました。
社長 松原 史尚