「継続的改善」

「継続的改善」

10月17日(木)

 昨日までISOの更新監査が行われていました。膨大な量のシステムが存在しているのでその全てを観ていただくことは出来ませんから、あくまでもサンプリングの手法で監査がされます。それでも私は目の前に起きる事象は全て必然として現れるのだというのが基本的な考えです。社員さんにもそのように受け止めるようにお願いをしています。ということで、昨日までの2日間の監査の中で口頭レベルであっても、また口頭レベルにすらならないことの中にも必ず「あれ?これこうした方が良いかもなあ?」という場面はあったはずです。その気持ちを大切に改善に取り組んで欲しいと思います。会社に対する提案事項の中にも、「昨今小ロット多品種への展開をしておられ、自動車、家電、産業機械、水道部品というくくりでなくもっと広い分野での認証とするべきではないでしょうか」という提案がいただけました。まさにその通りです、この先全業種からの仕事を受けていくつもりです。鋳物はあらゆる場所に存在しています。故に、未来には想像もしていなかった産業での役立てることがあるかもしれません。本当に有難い提案でした。世に偶然なし、有難く受け止めて「継続的改善」を進めていきたいですね。

 継続的改善と言えば、先週から大きな改善に取り組んでいます。昨日のブログでも綴りましたが、大きな光明が見えてきています。結果的に昨今見ることができていなかった生産数字が昨日は計上できています。凄いです。一方で、コストが若干上がる方向に進みました。操業日報をじっくり見てみると、改善点が見えてきました。正に継続的な改善が必要です。ずっと前にこんな話があったというレベルで綴ります。お客様から「製品が固くて削り辛い。」というクレームがありました。全ての検査項目は規格内でしたから不良としてカウントされることはありませんでしたが、お客様に「有難う」と言ってもらうための施策を打つようにお願いをしました。その打った手が「鋳物を軟らかくするための材料を追加した。」というものでした。そこで私が尋ねたことは、どうして費用の掛かる道を選択するのかということでした。鋳物は強度を確保するために硬くする材料も入れているのです。どうしてこちらの配合比率を下げる方向に舵を切らないのかという話です。材料を削りやすく、そのために規格内で材料を軟らかくするという発想は間違いありません。しかし手を打つ時にコストがかかる方に進むか、逆にコスト低減が出来る方に進むかで全く成果は異なります。鋳物づくりの中にはこうしたことが多くあります。故に楽しいのです。昨日の操業の中でも同じようなことがあったと思います。結果として、余分に材料を入れて、高い材料の使用比率を上げる方向に舵を切っています。今一度よく考える、「何をしたいのか」を。そのためにどんな手を打つべきか?施策は一つだけしかないのか?その中でコストのかからない方向に舵を切る、もっと言うなれば「コスト低減が出来る。」方向へと舵を切る。常に持つべきは環境に良いことは経済にも良い、の発想です。明日のミーティングでしっかり打ち合わせたいと思います。「継続的改善」を進めていきましょう。だから鋳物づくりは面白い。明日のミーティングが楽しみです。う~ん、未来は明るそうだ。負けてたまるか大作戦、頑張っていきましょう。

社長 松原 史尚

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