10月21日(月)
今週も始まりました。今日は半期会議、今期の目標に対する前半の実績を振り返ります。正直、ここまでの景気の低迷は予想しておらず、結果的に良いとは言えない状況です。一方で、ピンチであるから色々考えることも出来ます。会議の中でも副社長が各発表者に同じことを語り続けてくれました。「方針管理がしっかりと出来たのか、それに対する評価はどうであったのか。それを踏まえてこの先どうしていくのか。」と。正にその通りだと思います。そのための会議です。ただ、どうしても「やったこと(実施したこと)発表会」になってしまう傾向があります。そもそも何故そのテーマに取り組んだのか、ここからしっかりと見直すことも必要で、結果を踏まえて目標を見直すことも重要で、それに伴い方針管理が変わってくることも進める必要があります。こんな当たり前のことを今一度しっかり追い続けることを徹底してくれた副社長の姿勢に大きな成長を感じています。結果として非常に良い会議が進められたと思っています。
世界中の選挙の結果、与党が大敗をしています。日本では政治と金の問題が話題の中心にありますが、国民の大半が思っているであろうことはそんなことではないのです。政治と金の問題など今に始まったことではないことは国民全体が感じていることです。常日頃綴りますように、鋳物は産業の土台ともいえる産業です。この鋳物工場に良いところがほぼ存在していないということは、全業種的な不況であるということです。その経済環境の中で国民は大きく疲弊しています。ここが一番の課題です。どんなに大企業の皆さんが良くても、社会に存在する99%以上は中小企業で、そこに7割を超える人が勤めているのです。ここが疲弊をすれば日本は徐々に、そして継続的に疲弊をしていきます。恐らく、日本でも与党は大敗をすることになるのではと予想しています。ただ、このブログを読んでいる皆さんには「変えることと壊すことは違う」という感覚を絶対に持って欲しいと思います。野党の皆さんは批判ならいくらでもできる、ただ実際にこの世界的な大不況の中を経験のない人たちが本当に国の舵取りが出来るのかと冷静に考えると極めて大きな不安が残ります。乱気流の中を新人のパイロットが操縦する飛行機にあなたは乗りますか。それともベテランのパイロットが操縦する飛行機に乗りますか。そんな話です。色々、不安も不満もあるでしょうが、今こそ政治の安定が必要です。「自公の連立」が25年を超える実績を残してきたこと、そしてこの連立政権が野党となった失われた4年の間、円は80円を切り株価は8千円まで下がったあの頃を思い出すべきです。今こそ安定だと思います。それが世界からの信用にもなる。とは言え、恐らく結果は変わらないでしょう。結果として、更に時代は混迷を深めていくと思われます。
幸いに小ロット多品種への舵取りも早かった、設備投資も昨年までに主要なところは全て終わっています。この時代背景の中で、働き方改革も進め人財の確保もしっかり出来ています。操業度が半分になっても、それでも収益を上げ「残り福」に絶対になる。そのための施策がしっかり検討出来ています。本日の会議では更なる混迷の時代に対応する新たな課題がしっかり議論できました。
- お客様も自身を守ることで精一杯の時代の中で、マツバラは絶対に大丈夫、自力で安定供給が継続できることを具体的に示すことが納得していただけるツールを作成すること。
- 現状の原材料の価格と特性を熟知し、最安値で最大のパフォーマンスが図れる配合レシピを構築することでコストダウンを図ること。
- 気候変動など取り巻く環境を確実に分析することで最適な鋳物づくりをすることでCO2の排出削減、生産性の向上と良品率の向上が図れる、「環境・品質・生産性」三方ヨシの改善を進めること。
上記①~③を実現する具体的な施策を既に立案しています。これらを具現化することで、収支の改善を図り、売上比率5%を超えるコスト改善を実現していくことを昨日の会議にて参加者全員で確認し、それぞれの役割を明確にしました。
「好況よし、不況更によし」と実感する、下半期となるように皆で頑張っていきましょう。「負けてたまるか大作戦」、今週も頑張っていきましょう。
社長 松原 史尚