「変化点会議から」

「変化点会議から」

10月24日(木)

 最近よく綴ります、変化点会議、最近では参加者も徐々に増えてきています。皆が興味を持って進めてくれることは本当に素晴らしいと思います。

 とうことで今回も火曜日に実施しました。今週起こしていく変化について、先週の操業日報を観ながら進めました。先週金曜日の操業日報から製造原価を算出、先月の実績に対して、今月の原材料の購入価格をスライドすると予測できる数値との比較を実施しました。結果、1.8円/kgコストが上がってしまっていました。何故、こうした結果になったのか、以前であれば、私(もしくは管理者)がその理由を話し対策を検討してきました。しかし、現状は先ずどうしてこうした結果になったかを皆が考える時間を取り(今回は15分)ます。その上で打つべきであった手を考察していきました。本当に良い会議が火曜日に出来ていました。その結果が示された昨日の操業では、しっかりと効果が出ていました。現状、製造原価はまだ報告されていません。ただ、途中生産ラインでのトラブルがあり、これまでであれば大きく生産性を落としてコスト的にも悪化するところでしたが、火曜日実施した変化点管理の中での「何故」への理解が深まっていたことで、トラブルに対する見事な対応が出来ていました。トラブルの原因で少しコストは上がっているかもしれませんが、それでも従来のトラブル時とのコスト比較では圧倒的なコスト低減が出きたことは明らかです。

 更に夜勤に入ってより素晴らしい手が打たれています。変化点会議でもう一つ始めたことは、現状購入している原材料の購入価格を生産現場の全ての人たちと共有したという点です。操業日報から見えてきた抜群な対応をしてくれたのは特定技能の実習生です。「言葉の理解」の課題もあるかと心配したのですが、見事な対応が出来ています。最適溶解への施策の学びもありますが、実際のコストを確認したことで、打つべき手を考案してくれたのだと思います。ここに、製造の担当役員が一手間かけてくれています。この材料の使用比率を上げるとコストが上がる(下がる)といったことが一目でわかるようになっています。皆が、この表を観て品質規格を遵守、最高の品質を出し、その上でコストの低減が出来る工夫をしてくれています。今回の会議では、タイミングよく来月の購入価格表も出てきていました。次月に対して打つべき手も考えていきました。

 どうでしょう、このように生産現場が考え始めたら。きっと毎日が楽しくなるはずです。出来ることであれば、製造原価を毎日皆で共有できる仕組み(先月の実績から今月の予想比を出して勝ちは黒字で負けは赤字で表示すると更に良い)も出来ると更に効果は上がってくるでしょうね。

 負けてたまるか大作戦、しかしどうせやるなら愉しくやる。「愉しい」とは心が動くこと。そんな意識改革が進んでいます。素晴らしいぞ、マツバラ。良い感じです。

社長 松原 史尚

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