「鋳物組合理事会」

「鋳物組合理事会」

11月1日(金)

 11月に入りました。1が3つも並ぶ日です。大好きです。何故だか私は1に縁がある。私の誕生日は1月11日で同じく1が3つも並びます。気持ちが良い日です。さて、今年も残り2か月しっかりとやり切ろうと思います。

 昨日のことですが鋳物組合の理事会に参加してきました。皆さん同業種なのですが本当に仲の良い組合です。普通であれば、問題も起きるのでしょうが全くそんなことはありません。情報交換もしっかり出来ます。本来、人とは社会とはこうあるべきだと思います。お互いが三方ヨシ、三方少し損といった感覚、譲り合い、助け合い、ともに前に進む感覚こそが大切なのだと思います。不可思議なことに岐阜県だけでなく、日本中で同じようなことが言えます。5千年を超える産業であるからこその商習慣なのかもしれません。お互い様、お蔭様。こうした感覚なのだと思います。マツバラの社風もこうした業界の風習にも影響されているのかもしれません。

 さて、今回の情報交換では造船、軍事を除く「継続的に全業種不況」といったところの確認をしたところです。先日の商工会議所の視察の中でも業績が良い会社はその2業種に限られていました。自動小銃の部品を造っている。弾道ミサイルの部品を造っている。いつからこのような国になっていったのでしょうか。世界的な情勢を観るに仕方がないことかもしれませんが、こうした事態にあるということは理解をしておくべきだと思います。既に第3次世界大戦に入っている。日本も景気が良いのは軍需産業だけなのです。ある意味、戦艦とまでは言えませんが、造船もその域もあるのでしょうか。潜水艦の部品を造る会社もありました。大きな発電機を造る分野、その関連部品も好調です。これも船の上でのものです。世界で大きな戦争がどんどん始まっています。そしてどんどん世界の人たちがその渦の中に巻き込まれているのが現実だということを理解する必要があります。以前は、戦争が特需になりました。ランドクルーザー、トラック、洗車、こうした分野には鋳物もたくさん使われました。今は、空中戦です。特需もありません。昔は良かったとは思いたくはありません。人は争いによってではなく、許すことによってのみ幸せになれる。私はそう信じています。

 日本鋳造協会の全国の組合の代表者会の報告もありました。値上げの状況について、話題は既に労務費から修繕費に移動しているとのことでした。確かに、昨日のブログで綴った生産性の向上によるコスト低減、現状の生産レベルでは月額400万円です。これはこれで凄いことではあるのですが、ここ数年で上昇した修繕費・消耗品費のコスト増はその2倍以上の額になります。以前であれば、こうしたコスト低減の効果をお客様と共有して一部お返しするところですが、こうした事態ではとてもお返しも出来ません。幸い、ここ3年の間に大きな設備投資を終えていますからこのレベルに修繕費も抑えることが出来ていますが、以前の老朽設備のままであれば大変な事態になっていることは間違いありません。協会頑張ってください。どうかこの分野の値上げがしっかり認められるようになれば良いと思います。ただ、何でもかんでもお客様への依存では再びお客様も逃げ出される動きになります。それは既に始まっており、以前のブログでも綴ったと思います。「自助努力」も必要です。「ピンチはチャンス」、お客様の真のニーズ解決のために考え行動するのが当社の方針です。

 まだまだ課題は山積です。しっかり頑張っていきましょう。「負けてたまるか大作戦」。マツバラは絶対に出来ます。

社長 松原 史尚

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