11月4日(月)
今週は文化の日振替休日からのスタートです。とは言え、当社は自動車部品製造業の枠組みにいますから、祝日はゴールデンウィーク、年末年始以外は関係なく、基本出勤日です。それでも今週も生産調整日からのスタートです。今日の日本経済新聞で上場製造業の50%以上が減益・赤字という事態にあり、中でも自動車、素材メーカーの落ち込みが激しいという話が出ていました。正に、自動車部品製造業の当社にとっては非常に厳しい現実を実感させられる記事でした。
朝から、昨年以降の受注量が含まれた、あるデータを分析するために見ていました。毎年8月は盆休みの影響で約2割受注が落ち込むのですが、昨年8月の数字がほぼ通常月の生産数量になっています。難しい経営が続きます。そんな中にあって、これだけ受注が減ると本来であれば、せめて償却費だけでも価格に上乗せて値上げをお願いするのでしょうが、ここまでお客様が落ち込むと、それも言っていられないという気になります。一時から7割以上も受注が落ち込んでいる中で、コスト低減の話も来ます。償却費、修繕費、消耗品費と上がる事態の中で「出来るわけないやん」と言いたいところですが、考え込んでしまいます。
こんな時には根本から考え方を変える必要があるのです。改善では前に進まない、そんな動きが始まりました。そもそもの造り方から変えるということです。しかも急ピッチで進める必要があります。10年後には、この新たな仕組みが事業部になり、マツバラの新たな稼ぎ頭になっている。それが進むべき道です。「う~ん、頑張ろう。」
前にも綴ったと思いますが、昨年過去最高の収益を出したといわれる企業が揃って減益、赤字にすらなっています。政治家の皆さん、目の前だけ見ていてはいけませんよ。今ある金をどう使うかでなく、未来をどうしていくかを考えてくださいね。103万円が178万円になると、喜ぶ人はたくさんいるでしょうね。当社でもパートさんで130~150万程度で厚生年金を払い、健康保険料を払っている人が何人かいらっしゃいます。そして、当社も法定福利費をしっかり納めています。この人たちが扶養に戻り、当社も法定福利費が多少でも減りますし、その方のご主人は扶養家族が増えて税金額が減ります。目の前は嬉しいですが、解っていますかね。そんな簡単なことではない気がします。本当にそれでよいのかと思います。それでも、国民が目の前の「楽」つまりは世の中それほど大変な事態になっているということです。2020年以降、昨年より景気が悪くなったと感じる人が5年連続で8割を超えています。2019年と比較してではなく、昨年と比較してですから、如何に継続して悪くなっているかということです。2020年、何が起きたのかと言えばバイデン大統領の誕生です。アフガニスタンの撤退、あの辺りから何かが始まったと感じるのは私だけでしょうか。
人のせいにしていたのでは何ともなりません。ということで、今週も変化点管理会議もスタートしました。すんげぇ話しです。コスト低減目標も生産性の目標も達成しています。ただ、品質面は若干課題が出ています。その課題は、「こうすれば解決できる」ということで、先ずは今週第1の矢を放ちます。恐らく、これにより1日4万円のコストアップになるでしょう。しかし、品質面で絶対にそれ以上の効果が出ることは間違いがありません。今日は何故そうなるのかを熱く語りました。多くの参加者がしっかりメモを取ってくれている姿が嬉しくなりました。そして今週から今期の新入社員さん二人がこの会議に参加してくれるようになりました。当然です、未来を担う特別な存在ですから。しっかり勉強してもらいます。何よりも、この二人に解るように説明することで、他の参加者の理解も深まると思います。そして、来週は第2の矢を放ちます。恐らくこの頃には様々な相乗効果が生まれてくると思われます。それが多くの矢になっていくでしょう。まあ、短期間で良くここまで来たものです。素晴らしいことです。会議中、何度も手をたたいて喜びました。
ということで、今週もしっかりと頑張っていきましょう。先週、勘違いで週末の挨拶をしていませんでしたが、今週初めに「Have a great week !」こんな週始めもあっても良いでしょう。
社長 松原 史尚