11月26日(火)
今日は社長としての回想を少し停止して大切なことを綴りたいと考えています。生産調整日ですから、生産する受注がなく生産調整をしている日であることは間違いありません。ただ、しっかりと自覚してください。生産調整日は、プロ野球等のプロスポーツに例えると解り易いと思います。オフの過ごし方で、シーズン中の結果は全く変わってきます。選手一人ひとりが自身を鍛えて全体のレベルアップの一助となっていくことは大切です。そしてフォーメーションなどの練習を徹底し全体のレベルを上げることも大切です。つまりオフは、生産はしていなくてもシーズン(試合)になった時に最高のパフォーマンスを出すための準備期間なのです。私たちの生産調整日もそのようにとらえて欲しいと考えています。調整日の過ごし方で大きく生産日の結果は異なってくると。そして、非常に厳しい時代だからこそ調整日の過ごし方が大切なのだと。普段生産活動に従事してしまうと、目の前の決め事を遵守していくだけで、改善を加えるような機会はありません。仮に、素晴らしい改善を思いついても、その場で勝手に変えてしまってはいけません。こうした調整日やシフト終了で次の作業者と交代するなど、生産に従事していないタイミングで責任者としっかり話をした上でプロセスに添って改善を進めて、変化点管理をしながら改善を進める必要があります。こうして考えると、生産調整日こそは絶好の改善を進める機会なのです。生産していないから有給休暇が取り易いと、自身の勝手な思いで有給休暇を取得して良いというものではありません。
私の長年の願いであった「有給休暇がしっかり取得できる会社」を実現することは出来ました。土日との併用で大きな連休を取ることも推奨しています。しかしここには但し書きが存在しているはずです。「それは仲間の理解が得られるのであれば」ということです。セミナーの受講や展示会への出張、資格取得など、「仲間が認めるのであれば何をしても良い」、それがマツバラの約束です。つまり職場で改善のための会議をしたいときに、上司は有給休暇の取得を理解し、認めてはいけないのです。皆が協力して(結束して)何かをする場合には、仲間は絶対に有給の取得を認めてはいけないのです。もしも、遠い昔から有給願いが出ている場合ならば、バッティングしないための工夫を職制は実施しなければなりません。会社は、社員さんたちがしっかりと有給休暇が取得できるための人材を確保するという大きな投資をして、その体制を整えています。それではいつでも勝手に休めるための投資ではありません。皆が安心して働ける会社であり続けるためには、収益の確保は絶対に必要です。皆で、改善のための何かをしようとする日に、休暇を取得するというのは話が全く異なります。再度の教育、何故そうしたのかの理解を深めるための時間など、「やり直し」が何度も発生します。無駄です。
今一度徹底をして欲しいと思います。私が目指した働きやすい職場は、皆が協力してこそ出来上がるものであり、勝手に何をしても良いということではないということを。こうしたことが注意できないことも、不安全行動が注意できないことも同じです。ブログは、多くの人が見ています。この場で会社の急所をさらすような話を綴るべきではないとの考え方もあります。それでも、思い出したくないような大きな事故をした日にも事実をありのままに綴ってきました。どんかにオブラートで包んでも、皆知っているのですから。良くないときにも、良くないとしっかりと綴ることが大切だと信じています。
故に、皆が目指すべき目標を掲げ、改善を目指して何かをしようとする時に、そのキーマンが有給休暇を取得することを仲間は簡単に認めてはいけないのです。例えば、急病や不幸、こうした急けられない事態であればもちろん話は全く異なります。そのキーマンの存在なく決めたことを伝えるにしても、伝える側の心の態度も変わるはずです。どんな気持ちで行動するかで、出てくる結果は異なるのです。故に「仲間の理解」を原則としているのです。大切な時に休むことを簡単に理解してはいけません。一昨年は95%レベル、昨年も90%レベル、それは私が目指した姿です。一般的にはあり得ないレベルで有給の取得率が高いマツバラだからこそ、「何でもあり」ではないと今一度各自が徹底して欲しいと願います。
「負けてたまるか大作戦」、決め手は「笑顔」、その笑顔でいるためにも「厳格」な物差しをしっかりと持つように今一度、戒めておきたいと思います。
社長 松原 史尚