12月10日(火)
今日は色々ありました。公職が終わって会社には正午ごろの出勤でした。本事務所に普段見かけない溶解工程の社員さんがいました。「どうよ、絶好調かい?」と聞きましたが、笑みを浮かべて特にコメントも無く。そのすぐ後に常務からトラブルがあり操業停止になったと聞きました。先ずは怪我がなくトラブル処理が出来たことが一番です。しかしながら、「嫌味?」に聞こえてしまったでしょうかね、担当職場のトラブルで操業停止になっているのに、社長から「絶好調か?」と聞かれるのは、コメントの返し方にも困ったかもしれません。ただ、問題点の真の原因も先週掴めており、その解決も出来ていたので、絶好調になるというある種の確信もありましたから。残念なことは、先週から話す循環という話です。循環を制御している、ボトルネックを解消すれば一気に循環の好転が始まります。同じエネルギーを流せば、一気に流れが良くなり過ぎるということです。想像以上の流れが起きた結果、別の工程で氾濫をしたという話です。詰まっているから、昨年のパラメータと比較して大きなエネルギーが必要だと会議でも言い続けましたが、その詰まりが解消されれば、同じエネルギーを送れば、氾濫するのは当然のことです。明日同じことをしないようにしっかりと目を増やして対応して欲しいと思います。「社長すみません」とたくさんの人が頭を下げてくれましたが、先ずは怪我無く良かったと思いますが、願わくは社長としての最後の月を「黒字」で着地したいと願っています。今日のことは、逆に言えばボトルネックの解消を確信することであったと思いますから、明日以降、しっかりと改善をして欲しいと願います。今日の操業停止が明日に影響を与えている可能性もあるかもしれません。しっかり立ち会って、確実な結果を出して欲しいと願うばかりです。
少し前の話ですが、ある会社の支援をしたことがあります。地元の市長に懇願もされて、仕方がなく引き受けたことでしたが、スタートは赤字続きで何ともならなりませんでした。その折に一緒に再建した時の仲間が縁あって入社をしてきてくれました。物を売る、特にビジュアル的に商品の良さを発信することには長けた素晴らしい人です。あまり売ることに努力をしなくても売れてきた時間が長くて、現状少し販売に苦しんでいます。また、仲間たちとマツバラの商品をより良く見せてくれて窮地を脱する施策を次々進めていって欲しいと思います。バブル経済が崩壊して、受注減に歯止めがかからなかった頃に、親父が驚きの価格で受注を進めたことがあります。「固定費支え」、そんな言葉が会社中で生まれた時期でした。ライバルから略奪するような営業を絶対にしないという行動の原則を決めたのもこの頃でした。あの時は、24時間360日くらい工場を稼働していた大手の鋳物工場が土曜日・日曜日は工場を止める方向を決めた結果、いくらかの商品を外部手配するために市場に出た商品を狙い打った形でした。希望価格を問い合わせるのでなく、思い切った値段を打ち出した、親父の行動の速さに面食らったことを記憶しています。一方で、償却費や修繕費、接種費用なども考えると、本当に人件費にしかならない価格に本当に良いのかと疑問を感じましたが、結果、今になると正しい判断であったと確信しています。人件費だけでなく、正に流れを人為的に造ったと言える行動でした。正に、再びこうした局面にある中での速やかな行動が重要だと思います。頑張って欲しいです。
そしてブログを綴る前の最後の仕事は、金融機関からの長期の運転資金の調達の手続きの対応でした。今は全てパソコン上で出来てしまいます。あっという間に手続きも終了して、会長になる決意をした背景を担当者様に少し述べました。思えば、社長になって時代背景に恵まれたことなかった気がしますが、都度何かしらのフォローの風が吹く場所を探し、その風にのって乗り越えてきたことを思い出話のように語ってしまいました。ただ、全ては循環なのであって、きっと社会の流れが来年以降好転するようになると感じていることも語ってみました。きっと来年は良い年になる。それまでしばらく頑張らないといけません。明日は、風の流れを読んで、良い潮流に乗れることを期待しています。「風を読む」大切なことです。
頑張れ。
社長 松原 史尚