12月16日(月)
今週も始まりました、先週操業停止の挽回と少し受注が増えていることもあって今週は1週間フル操業をすることになります。そんな中でもおそうじ活動は計画通りに進めます。操業日ですがいつも通り職場を掃き清めての生産を開始してくれます。マツバラの伝統ですが、本当に素晴らしい。久しぶりの本物のハッピーマンデーです。操業を1時間遅らせてのスタートですが、早速色々ありました。砂処理が起動しない、造型機が起動しないと週始めには色々あります。1時間が幸いして、何事もなかったかのように月曜日の操業がスタートしていきました。そんな中でのおそうじ巡回です。今日は社長としての最後の巡回ですから、違った目線をテーマとすることを意識しました。これまで景色化している危険はないだろうか。当たり前の作業に疑問を持つようにする。そんな感覚です。
通路の横で機械が当たり前に動いています。もちろんメーカーの設計ですから、普通にしていれば怪我をすることはないのですが、駆動部がむき出しになっており、その横わずか20センチ程度の場所を人が歩いているのには違和感がありました。このままで良いでしょうか。朝一番の砂の混錬具合を確かめるために混錬期の扉を開けて混錬具合を確かめています。30年近く同じ作業をしているのだとか。ただ私がこの業界に入った頃から使用している型のミキサーで、私が修業に入った会社にも同じものがありました。その修業先が1号機で、マツバラのミキサーが2号機です。オーバーホールなどをかけていますから、それほどの古さは感じませんが、ただ今は点検口に使用しているこの扉は1号機では材料をバケツで入れるために使用しており、故にこれほど大きな穴にしていたのです。点検口であればこんなに大きな扉は要らないはずです。偶然がいくつも重なって事故は起きるのです。このままで良いでしょうか。万が一の事故で輸血が必要な時のためにヘルメットに血液型が記されています。大平工場にいくと帽子をかぶっていますから血液型は記されていません。これで良いでしょうか。何故だかハッピーマンデーの1時間遅れの朝はキュポラの圧力が上がります。普段は圧力が上がらないので風量を変えたり、コークス量を変えたり、酸素の量を変えたりと色々工夫をしています。それは全てコストを必要とすることです。1時間遅らせることでこうした良い結果が出ているのであれば、月曜日にしていることを普段は1時間早めて同じことをすれば毎日大きなコスト低減が出来るはず。管理者がしっかり確認をして、省略行動などはなく、作業に差はないと報告を受けていますが、今日観ても圧力の上り方は危険レベルなほどで、風量を下げるようにお願いをしました。必ず、景色化してしまった何かしらの差があるはずです。大きな改善の種です。是非探してください。来週の月曜日もハッピーマンデーです。機会はもう一度あります。
こうした目線は、おそうじとは一見異なる話かもしれませんが、そうじこそが安全、品質、生産性の全ての根幹にあるものです。常に小さな違和感を探して、これからも活動を続けて欲しいと思います。そうじの力は気づきの力だと思います。
さて、嬉しいことがありました。今日のような操業日のおそうじリーダーミーティングでしたが、今回初めて全ての職場のおそうじリーダーが5分前に集結してくれていました。前回の改善提案の表彰に等しく、社長として最初で最後の快挙でした。こうした当たり前が当たり前にできる会社は本当に善い会社です。これからも今日の姿勢で取り組んでくれたらと願いうばかりです。今週も頑張っていきましょう。
社長 松原 史尚