12月20日(金)
午前中、岐阜経済同友会の鋳造支部の勉強会に参加しました。「岐阜県における近年の気象状況と南海トラフ地震への備え」というテーマで岐阜地方気象台長のお話を聞きました。特に、気候変動ってどんなこと、岐阜県の季節ごとの変化、そして最後に南海トラフ地震についての講演をいただきました。先ずは定義としての気候とは、「十分に長い時間について平均した大気の状態」としたうえで、近年気温の上昇や大雨の頻度増加など、気候変動が世界及び各地域で進行しており、今後更に進行することが懸念されているとのお話を頂戴しました。これは地球温暖化によるもの。岐阜県の天候では猛暑日の数が近年県全体でものすごく増えていることに慣れてしまっていますが、データで見ると改めて実感させられました。本当に鋳物造りのあり方を今一度考えてしまいました。地震は南海トラフへの備えという観点よりも県内に数多く存在する断層についての自覚をするべきで、わが社の地域では1891年10月28日に濃尾地震を引き起こした濃尾断層による濃尾地震への備えを意識することの大切さを感じました。1891年の折にはM8.0の地震が発生しており、大きな地震が身近に起きのだということを教えてもらいました。
勉強後の昼食会では参加者との情報交換の機会がありました。夕方からは鋳物組合の理事会、忘年会もあり、ここでも情報交換の場所がありました。結論として、どの業種も大変な事態になっているということ。刃物は良いと聞きましたが、コロナ後数年は確かに良かったのですが、コロナ後の家籠り、キャンプといったライフスタイルが変化したためか、逆V字の落ち込みが見られると話して頂けました。日本国内だけでなく、海外でもこうした傾向があるのだという話を聞きました。鋳物組合では、稼働率が40%レベルというお会社も有ることを聞きました。また、全国の理事会に参加された理事長の報告では、金型屋さんの廃業が続き、金型の立ち上げに大変な時間が必要となっていることも聞かされました。いずれにしましても、目の前は大変な状態です。如何に、入りを増やし出るのを減らすかが課題であることは間違いありません。幸い、マツバラにはまだまだアクセルの踏み代は多くありそうです。皆で力を合わせて頑張りましょう。
さあ、週末です。皆さん、良い週末を過ごしてください。
社長 松原 史尚