12月25日(水)
メリークリスマス、クリスマスです。朝一番、生産管理の係長が笑顔で満ちていたので「どうした、良いことあったのか?」と聞くと、「今日はクリスマスですから子どもの枕元にクリスマスプレゼントを置いてきました」と話してくれました。素敵な親父(サンタ)でいることは大切なことです。素敵な朝を迎えることが出来ました。
今日は今年最後の操業です。昨日、取引先の工場で大きな爆発事故がありけが人も出ているようです。マツバラも一歩間違えば同じような事態になる危険性を持っています。特に、キュポラの朝一番の出湯作業は重大災害が起きやすい作業でした。幸いにけが人は出していませんが、過去に何度もヒヤリハットを繰り返してきました。社員さんを危険な目に合わせることが嫌で、何としても改善したかったのですが一朝一夕にはいきませんでした。何度も何度も私が納得の出来るまで改善をしてもらいました。今では私の納得のいく作業をしてくれています。有難いことです。今日はその出湯作業に立ち会ってきました。万が一出湯口が詰まってしまい上手く出湯が出来ない場合にはファイアランスと言われる器具を使用し出湯口を溶かして出湯をします。今でも年に何度かはこうした作業をすることがあるのですが、こうした非定常作業に備えた訓練も定期的にしっかりしてくれおり訓練記録も残し、こうした作業が出来る人が何人もいる体制を構築してくれています。故に私も安全だと納得をすることができました。今朝、このファイアランスを繋ぐバーナーに点火をするシーンを見て私はヒヤリとしたのですが、万が一に備えてしっかりと点火できるかを確認する毎日のルーティーンなのでそうです。「流石」です。ということで今日も無事に出湯が出来、今年最後の操業が始まりました。無事に今日の操業が終われるように願っています。
話は少し戻りますが、前述の取引先での重大災害ですが製品を作る操業中に起きたようです。何かしらの不具合があり、メンテナンスを操業しながら実施した結果起きた事故だと聞きました。こうした災害を対岸の火事と観るのでなく、我が事として見直すことが大切だと思います。お客様の納期のために生産を続けながら進めたのでしょうが、結果的に大きな事故となりけが人も出て、何日も工場を止めることになります。どんなに急いでも、絶対の安全が確保できる自信がないのであれば「止める」ことは絶対の原則です。あと何度しかないブログですが「安全」の重大性はしっかり伝えておきたいと思います。安全以上に大切なものは絶対に存在しません。今日は今年最後の操業です、もしも止めたらお客様にご迷惑をかけることは間違いありません。それでも安全が確保できないのであれば、躊躇なく止める。その覚悟は永遠に持ち続けてください。心からお願いしておきます。
社長 松原 史尚