12月20日(火)
大野泰正先生のおじい様は大野伴睦先生です。お母様のつやこ先生、そして泰正先生自身が監修をされた伴睦先生について書かれた「評伝 大野伴睦 自民党をつくった大衆政治家」という本を読んだことがあります。先人たちが如何にして日本を創り上げて来たのか。敗戦、占領下から如何にして主権を勝ち取って来たのか、一歩間違えば社会主義国家になっていても不思議ではなかったこの国を如何にして守ってきたのか。我々岐阜県民にすら岐阜羽島駅の存在は間違って伝わっています。それは身内の情報ではなく、しっかりとしたエビデンスに基づいてこの本の中には述べられていました。私利私欲でなく、岐阜県人としてのエゴでなく、日本の未来を創るべく決断した話であったこと。大野伴睦という偉大な政治家の功績は日本中に残る伴睦先生の句碑からも読み取ることができました。織田信長、斎藤道三、明智光秀のように、いつの日が大正、昭和が時代劇となるとき、大野伴睦先生は間違いなく、その主人公になられる方です。是非とも多くの方に、この本を買って頂き、先ずは正しい歴史感、日本感を持って頂きたいと感じました。大変な時代ですが、今の平和な日本を命がけで創って来られた伴睦先生はじめとする先人たちに比べれば、何てことはない。大きな感動と勇気をもらいました。
その血を引く、泰正先生の勉強会、自衛隊の第4代統合幕僚長を務められ、現在も内閣情報参与を務められ、全日空の常勤顧問を務められる岩崎茂様の講演を聞いてきました「新戦略で我が国の安全保障は大丈夫か・・今後の安全保障政策の課題」と題したお話でした。
2000年代に入り僅か20年の間に日本を取り巻く環境は一変しています。最も大きな脅威は中国の台頭、日本の軍事産業は国際競争力が不足し、防衛産業基盤の弱体化が顕著になっています。これまで我が国は憲法の下、専守防衛に徹し非核三原則を堅持してきました。しかし、ウクライナの事例を目の当たりにし、これまでの世界の常識が全く通じない国が出てくる中、我が国を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増していき、国民と我が国を守り抜くために防衛政策の根幹にかかわる見直しが必要になる時期が到来したとのお話を頂戴しました。
次世代の戦闘機開発に英国、イタリアと共に日本が参画するニュースが今月発表されました。終戦後、このようなことは絶対に認められてこなかったこと、しかし、今回我が国がその開発に参画できるようになったこと、こうした背景にも大きな変化が、そして大きな危機が身近に迫っているのでしょう。
昨今、大きな議論になり、内閣支持率を大きく下げるようになった防衛費の増額とその予算原資確保の手法について、確かに議論は必要ですが、こうした我が国を取り巻く環境が大きく変化する中、抑止力という観点からも、「先ずは進める」そんな感覚も必要なのだと感じさせられました。
泰正先生これからも益々のご活躍お祈りしています。
社長 松原 史尚