「母校訪問2とタイハラチュウ原田社長との面会」

「母校訪問2とタイハラチュウ原田社長との面会」

12月27日(火)  

 山形大学工学部は米沢市に存在しますが、山形市にある小白川キャンパスで1年間、教養科目の取得をします。その後、2年目から米沢に移り専門課程の取得が始まります。この山形(私たちは本部と言っていましたが)での単位取得が十分でないと大変なことになります。米沢から、山形まであの頃は新幹線もなかったので、往復電車(あの頃は汽車)か自動車で約3時間、授業90分を入れますと、約5時間を潰してしまうことになります。しかも、米沢での必ず取得しなければならない必修科目の時間と山形で取り損ねた単位取得のための授業時間が考慮されることは当然なく、1年目の失敗が即留年への道になりかねません。他の大学と比較すると、山形大学工学部の留年比率は高いのでないかと思います。我々の頃は約半分しか4年で卒業できる人はありませんでした。そしてその交通費の負担も大きなことでした。そんな思い出深い、山形大学本部へ年末に訪問してきました。今回の山形市への出張の主目的は昨日の共同研究の次年度以降の方向性の確認に併せて来年1月に当社の製造関連幹部をハラチュウさんのタイ工場で学ばせていただくことに対する詳細の依頼を帰国中の原田社長にすることでしたが、その前に時間が出来たので山形大学本部への訪問をしました。新型コロナの感染拡大により学生さんたちがバイト先を無くしたり、保護者の皆さんの収入が減ったり等の理由で困窮する学生さんが出てきたため、その学生さんを支援する仕組みが3年前に出来ました。山形大学校友会がその中核的な役割を果たしています。この校友会とは工学部同窓会米澤工業会の活動で毎年大変お世話になっており、そこからの依頼を受けて3年前、当時私は工業会東海支部の筆頭幹事をしており(持ち回りで来るものでその折は岐阜支部が担当でした)会員の皆さんにこうした学生支援プログラムの紹介をさせていただきました。そうした関係から、先ずは自分自身ということで、3年前に支援を始めました。すっかり今年の支援を忘れており、年末になって校友会樋口事務局長を訪ねて、直接寄付をしてきました。それほどの大きな金額ではありませんがこうして毎年継続して支援することが大切だと考えています。「続ける」こと、それが大切というのが信念です。今年もしっかり継続できました、来年もしっかり応援できればと思います。  

 そして夕方からは原田社長との打ち合わせでした。原田社長は大学の先輩でもあり、共に過ごした山形の地での懇親を深めました。製造プロセス、またメンテナンスの道場について、この先増えてくる外国人作業者での生産システムについて学ばせていただくお願いとタイムスケジュールの確認をさせていただきました。タイへの訪問は非常に楽しみです。前回、当社にはない技術力について学び、そこはブログでも紹介させていただきましたが、製造の幹部スタッフが訪問し直接学ぶことで大きな成果につながることは間違いありません。ここへ来て、再び景気の冷え込みを感じます。仕方がないことでしょう、ここまでのインフレが進み、それに対する賃上げも日本全国ほとんど進んでいないのですから。当社にもその波は来ており、多くの生産調整日が取れそうです。生産性の向上と良品率の向上により、必要とされる製品を非常に少ない日数で生産できることで更に生産調整日を増やすことが出来そうです。こうした日程を活用して3名の製造幹部にタイに訪問してもらう予定です。投資と教育は時間の余裕があるときにするのが一番とうのも私の考えです。新年早々、大きな学びを得て来年の大きな実りにつなげていきます。  

 さあ、明日は岐阜に戻ります。久しぶりの山形訪問、素敵な時間が過ごせました。今日もハッピーでした。

社長 松原 史尚

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