「仕事納め」

「仕事納め」

12月28日(水)  

 本日は今年の仕事納めの日になりました。年度としては3月までですが、年が明けると新年度方針の作成から始まり一気に令和5年度モードに突入していきます。その上でも年末年始は非常に大切な区切りだと感じています。そんな気持ちで、本日のブログを綴ります。    

 既に先日のブログでも書きましたが、ここ数年見事に時代が読み切れたと感じています。思えば、新型コロナの騒動がまだ対岸の火事で、横浜の港に豪華客船が止まっていた頃、例えば新種のはずのウイルスが、イギリスで武漢での騒動が起きる前に採取した血液から陽性反応が出た。アフリカでは、まだ発症事例がゼロの国で海外渡航歴もない人から陽性反応が出たとか、こうした事例がニュースで一度は報道されるものの、あっという間にニュースから葬り去られる。「何が起きている?」目の前で報道されるニュースが現実ではないということはこれまでも多く感じてきましたが、コロナに関してのみはその域をはるかに超える大きなフェイク、もしくは時代が書き換えられるかのような違和感を感じた。前述、横浜にクルーズ船が停泊する頃にある経営コンサルタントさんに「大変なことが起きる、それはリーマンショックの域ではないと思います。それをはるかに超える大変な経済混乱が起きます」そう話したことを、「ここまでの予想をされたのは社長くらいです」と今でも言っていただけますが、その確信をもって、この3年間経営をしてきました。  

「備えることが出来れば、ピンチは大チャンスになる」そう信じて舵を切りました。コロナ騒ぎが始まった当初、アベノミクスがピークを迎える中で、当社の経営状況は思わしくなく、工場が110%も稼働しているのに赤字という最悪期を超えてきたばかりの頃でした。「コロナ禍」この最大のピンチこそが会社を変えるチャンスと信じ込みました。歴史が物語るように、「恐慌時にはバラマキに近い大きな政府の支援がある」。従って、支援策の具体案が示される前に設備更新の具体図を書き上げました。「失敗したら会社を飛ばすことになる」会長には大目玉を頂戴しましたが、毎月の給与の手紙にも10億の設備投資を社員さんや、そのご家族の皆様に宣言して帆を前に進めました。支援策が具体的になってからでは、材料の確保、部品の確保が間に合わず、補助金確保の申請すらできなかったかもしれません。令和4年、その全ての設備投資を計画通り進めることが出来ました。その効果は絶大でした。  

 本年の仕事納めに対し、心から良い年であったと感謝出来る心境です。しかし、いよいよ大変な時代が幕を開けるのが令和5年だとも考えます。その時代は「超人手不足社会」です。国の産業構造が大きく変わり始めると考えています。既存する産業から新時代への幕開けが始まるのです。特に半導体分野の経済支援策は一段と加速することは疑う余地もないでしょう。一度は世界のコスト競争に負け中国、台湾にその座を渡した分野ですが、世界におけるアメリカ、中国の覇権争いの中で、アメリカや旧西側諸国が頼りにするのは間違いなく我が国日本だと思います。つまり新半導体産業への重点的な資源配分がされていくということです。そこには、莫大な人員が必要となり、加速度的に人口減少が続く我が国においては、既存産業から半導体を中心にした新産業への人手の加速度的な移動は必然であると考えています。しかし、今一度言いますが、「備えることが出来れば、ピンチは大チャンスになる」です。5年計画として掲げる「圧倒的ES(社員満足)の実現で人手不足社会の部品素材を支え最高級のCS(顧客満足・社会満足)を創造し具体的なWS(世界=地球満足)実現への使命を果たす」。いよいよ始まる新時代、信じられないような企業が消えていくことがどんどん起きてくると考えます。しかし、鋳物は新たな時代でも絶対に必要とされる基盤産業です。一時、ほんの一時、働き手がいないという大きな大ピンチが到来します。その中でもお客様、社会からの鋳物部品への欲求は存在し、造ってくれるところがないという時代が遠くなく到来ます。その中でもしっかりと完全な納期で鋳物素材を供給し続けることを通して、新時代のモノづくりを支えていく、それが地球満足と共存できる社会での鋳物つくりにつながっていくと考えるのです。そうした新時代でのモノづくりへの貢献が出来ることこそが社員さんたちの地球への役立ち感になっていくでしょう。一度だけの人生「何のために生まれてきたのか」=「自己実現」が感じられる会社を目指して、令和5年も社員さんたちと鋳物づくりに精進していきたいと考えています。来年も「ありがとう」そう言っていただける会社に社員さんたちと力を合わせてしていきたいと考えています。

社長 松原 史尚

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