1月30日(月)
一緒に同行してくれた製造幹部の皆さんの出張報告が出てきています。先週のブログでも解りますが、私の出張報告は経営者として全体を眺めているような感覚が色濃くあります。一方で、今回のスタッフの皆さんの報告は非常に細部にわたり大きな気づきがいくつも報告されていました。その多くは社内でしっかり展開できることが多く、この先一歩ずつ多くの改善がなされ大きな成果となって帰ってくる実感がわきました。
非常に興味深いことは、それぞれの出張報告はそれぞれの目線で記入されており、設備の責任者と製造の責任者の報告内容からは明らかに異なった景色を見ていることが分かります。目の前にある景色は同じなのですが、感じている(観ている)景色は全く異なって見えているのだということを実感しました。社員一人ひとりが感じている会社の課題、またその解決を通した目標は明確に異なるのだということです。その課題と目標により見える景色は全く異なるということです。そして普段感じない解決策や進むべき方向が見えてくるのです。私自身も経営という見地で海外を見てきました。同じようにそれぞれのフィールドで解決策や方向性が見えてくるのだと思います。
人件費は別として今回の出張で投じた費用は約100万円、その金額は非常に大切なのですが明らかにそれ以上の大きな収穫を得ることが出来たと感じています。例えば、セミナーで20万円を超えるものは数多く存在しその受講に社員さんたちを派遣したことは何度もあります。今回の出張では、それぞれの見地で大きな気づきを得て帰ってきたことは明らかです。その気づきは非常に多岐に渡り将来のマツバラにとって有益なものばかりです。そう考えると4人で100万円は決して高いものであはないと言えます。一方で、こうした体験(経験)は真に自身が求めるものがそこにあるのだと感じています。加えて、海外に一緒に出掛けていくということも非常に大切なのだと感じています。飛行機を待つ時間、食事の時間、常時同じ時間を共有することで感じることがたくさんあります。また私自身の感じていることもいつも以上に伝わるのだとも感じています。仕事というフィールドに生活という時間と空間が入って来ることによるとも感じています。それは国内出張では感じないものです。海外でなければダメなのだと思います。この先、こうして折を見て何度か多くの社員たちを連れて海外で社員一人ひとりが求めるテーマを見つけ(解決)に出向いていきたいと感じました。
社長 松原 史尚