「大阪出張」

「大阪出張」

2月3日(金)

 午前中、グループ事業、次亜塩素酸関連商品でお世話になっている会社様の社長様にお会いしてきました。お客様動向についてお聞きした後、この先の商品開発に向けた現状のマツバラの取り組みについて紹介させていただきました。この辺りは信頼関係もあり、若干の修正はあろうとも良い方向に行くのは間違いないことだと思います。こうした情報交換は大切なので定期的に行うことはこれからも進めていきます。この会社に訪問すると、こうした本業以外の話にいつも花が咲きます。

 この会社の社長さんと初めて出会ったのは2004年、19年前のフィリピンのホテルのエントランス、お互いに同じNGOに属し、この時もフィリピンのゴミの山で生活するこどもたちへの支援活動のために出向いた時でした。当社は最近も、こうした活動を支援するNGOにわずかな額ですが寄付をさせていただきました。その話から話が盛り上がっていきました。永年、こうした活動に取り組む団体の活動は続いていますが、今尚こうした子どもたちの貧困の現実が続いているのです。約20年前に一緒に進めた活動もどれほど大きな支援になったのだろうか。そこで話し合ったのが、こうした子どもたちを未来に向かって支援していく動きについてです。しっかりとした技能や生活の手段を持つことで貧困の連鎖を確実に止めていくことが大切であり、目先の支援では根本的な問題解決にはならないと考えています。貧困からの完全脱却を進めることが大切なのです。例えば、当社では今年からフィリピンの実習生を採用しています。こうした枠組みの中に今回寄付をするようなNGOを取り込んでいく。また実習生制度を活用している企業さんにもお願いをして、こうしたストリートチルドレンに対する支援をお願いする。子どもの頃から日本語教育なども取り込んでもらい、負の連鎖が始まってしまう前に実習生、特定技能制度で貧困からの脱却を先ず進めていく。その後は日本語の能力なども活かしてさらに専門性(技能)を高める支援をしていく。

 この先、日本経済における人手不足は一層深刻さを増していきます。2024年度にやってくる物流に対する労働規制は大きな社会構造を変革していくと思われます。そんな枠組みの中にも「貧困との戦い」の枠組みを入れていく。最初はこうした取り組みから貧困から「教育」の連鎖に変わっていけば、大きな変化が作れるのではないか。そんな話を真剣に語り合いました。お互いにそれによる大きなメリットは仕事的に起こるわけではないのですが、いつも「誰かのために」役立つことを考えています。今年は何かしらの形で具体的な行動に変えて行けたらと考えています。楽しい時間になりました。

  夕方近くになって、古くからお仕事を頂戴している会社の協力会の新年会に参加してきました。協力会の新年会ということで会社からも社長様はじめ役員の皆様、日ごろお世話になっています調達の担当者様も参加されており、ご挨拶をさせていただくことが出来ました。こうした会にはこれまで会長がご出席されることが多かったのですが、そろそろ代わって欲しいとの会長の意向で初めての出席となりました。自分自身では30代の頃と全く感覚は変わっていないのですが、気が付けば今回ご臨席いただいた社長様が同級生になる年齢になっているという現実に自分自身も年齢を重ねた実感がわきました。

 さておき、社長様はドラゴンズファンだそうで、いつか機会を設けて是非ナゴヤドームでの観戦をご一緒したいものだと感じました。また、こうした機会にしかお会いできない同業者様もいらっしゃいます。人員の確保のこと、高騰する製造原価のこと、それに対応する施策などの意見交換もすることが出来ました。このような機会があることは本当に様々な情報交換ができアイデアも頂戴できることであり大きな価値ある時間になったと感じています。コロナ禍で当社も一度は始めた協力会の皆さんとの情報交換会を再開する時期が来たとも感じました。

 今回参加させていただいた協力会がお世話になるお客様は産業の土台を支える企業です。新たな国に産業が生まれる時には必ずこの産業がその国に生まれるといった事業です。半面その国の経済が成熟すると衰退産業になっていく面もあるのですが、「継続は力」「残り福」、この言葉がしっかり当てはまる地道な企業活動で確実な収益性と発展を遂げられており、この先始まってくる新時代の中での立ち位置までが明確に描かれている素晴らしい企業風土になっておられ、我々サプライヤーも安心して付いていけると感じました。

 今週も一週間あっという間に過ぎていきました。来週もまた忙しくなりそうですが、心を亡くすと書いて忙しいです。心だけは常に明るく「貪欲・怒り・愚痴」なく過ごして生きたいと感じています。

社長 松原 史尚

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