2月8日(水)
本日は定例の役員会・経営会議が行われました。その中から2点に触れてみたいと思います。
- 令和5年度基本方針が承認されています。
圧倒的ES(社員満足)の実現で人手不足社会の部品素材を支え最高級のCS(顧客満足・社会満足)を創造し、具体的なWS(世界=地球満足)実現への使命を果たす
この年度の基本スローガンを掲げた2年目になります。社員満足度の向上のために、基本的な生理的な欲求や安全欲求を先ずは確実にしていくこと。そのために賃上げの実施、職場から不安全箇所・設備・行動を根絶する等、先ずは当たり前のことを当たり前に実施することをベースとして、更に承認欲求、自己実現欲求を満たしていくためにどうするかということを考えるお願いをしました。その内容は下記の通りです。基本方針で、経営方針、経営基本目標・年度安全衛生目標・年度品質目標・年度環境目標が承認されています。この基本方針を受けて、いよいよ部門方針とその達成に向けた計画が立案されていきます。この部門方針の項目までをこれまでは社長が示してきましたが、来期からは方針については各部門で決めてもらうようにお願いしました。加えて、部門長自身が独断で決めるのでなく各部門の中核となり、実際に計画を進める人たちにも参画してもらって決めることにしました。そして、何故その方針が大切なのか、この方針(目標)が達成出来たらどんな素敵な未来がやってくるのか。そこまでを明確にしながら作成してもらうことにしました。「自分の未来は自分で決める」。その思いです。誰かに押し付けられた未来ではなく、自らが決めた未来を自身の手で切り拓くときにはじめて自己実現欲求は生まれてくるものだと思います。その結果をプロセスの段階から褒めて、承認していくような行動を来期からスタートしていきます。どんな方針が出てくるのか楽しみです。とっても良い会社になってきました、ある程度の冒険も出来る会社になったと感じます。社員さん自身がワクワクする計画を自ら立てていって欲しいと思います。
- 年間スケジュールが承認されました
諸会議・諸行事・査定スケジュール・方針書の作成計画等様々なスケジュールが一括承認されています。その中で、月1回は必ず生産調整日を設置すること。この日には、朝一番におそうじ活動を必ず実施し、その後はメンテナンスや教育訓練などに時間を費やすことをお願いしました。加えて、隔月で2日の生産調整日を設定すること、この月には外部研修、もしくは外部企業の見学を実施するような計画を盛り込むようにするお願いをしました。①で示したように、自らの未来を自ら描き、自らの手で実現していく。そのためには学ぶことは非常に大切です。しかし、考えてもなかなか良い考えが浮かぶものではありません。外に出て、優秀な景色、素晴らしい事例をたくさん見て社内に活かし、展開する。学ぶの語源は真似ぶです。先ずは、良い事例を真似てマツバラ流に改善していく。そんな機会をどんどん作っていってくれたらよいと思います。
これまで確保してきた受注がどこかに転注されたということは一つもありませんが、半導体の入手不足に始まった受注調整は既に2年が経過しています。戻る気配もない中で、中国の景気低迷の影響も受け始めています。その中で、いつか戻る注文を待つ必要はないと判断しました。仮に戻ったとしても十分に対応できる能力も新規設備投資と人材の採用で持つことが出来ています。従って1月から新規受注獲得に向けた活動を開始しました。具体的には生産能力の1割を新規受注として拡大することを目標にしました。どこかの注文を横取りすることは方針としてNGとして進めましたが、有難いことに目標の半分の新規受注が即座に決定、更に残りの半分もお引き合いを頂戴し、現在見積もりの回答待ちの状態です。見積もりを提出させていただいた受注の全てが確定したとしても上で示したような生産調整日は確保できる予定です。単に収益を上げることが目的ならばさらに同程度の受注を確保しても問題はありません。しかし、我々の目的は「人を大切にすること」、その活動を通し「圧倒的な社員満足」を構築していくことです。そのためには「ほどほど」=「足るを知る」=貪欲(むさぼり)厳禁の姿勢で経営の帆を前に進めていきます。
さあ、来月の役員会、経営会議に良い報告が出来るように、頑張っていきましょう。そして、自らの未来を切り拓く素敵な計画を創ってください。楽しみにしています
社長 松原 史尚