2月9日（木）
高度人材（技術職）として来日している社員さんの奥様の中に生命が宿りました。奥様も一緒に来日されているので初めての出産準備が日本でということになるのです。慣れない日本での暮らしに加えて初めのこと、それはそれは不安が多いことだと思います。私も海外生活が長かったので理解できますが、病気になった時は本当に不安でした。出産は病気ではないけれど、自分の身体に加えて、赤ちゃんの生命も預かるわけで、その心労は病気以上のものがあると思います。
そのため社員さんから夜勤への従事は子供が生まれるまで避けたいという申し出がありました。職場の上司からは「どうしましょう？」という発言でなく、「対応していきます」と相談でなく報告として打ちあがってきました。職場の仲間たちもその応援体制を整えてくれるということだそうです。相談されれば、社長として何とか対応してあげたいと思うのですが、その分誰かがその負荷を負っていくわけで、その職場の仲間たちに出来ることは対応のお願いしかないのです。しかし、既に皆で話し合ってその対応が出来ていて、「社長、こんなんで対応していきます」そんな報告が来る会社になっているのです。「涙が出るほど嬉しい話です」。本当にありがたい、皆本当に優しい人ばかりです。
本当に良い会社になりました。私が「人を大切にする」といっても出来ることには限界があります。しかし、社員の皆さんがこんな姿勢であれば「人を大切にする経営の実践」というのもしっかり出来てくると確信します。みんな本当にありがとうね、私は幸せです。
今週はまだ本人は夜勤の対応しているようで、朝一番の夜勤帰りに会うことが出来ました。その折にも本人からその報告がありました。私の口からも「聞いとるよ、おめでとう。みんなで応援するからね」と話してあげることが出来ました。本人も満面の笑みで応えてくれました。
今日は心から感動しました。胸の奥から「ジーン」とこみ上げてくる暖かいものを感じることが出来ました。今日も素敵な一日になりました。
社長 松原 史尚