「生産調整」

「生産調整」

2月22日(水)

 2月、3月と主要客先の生産調整で受注が少し減少することになります。システム的なエラーで必要でないものの発注ミスがあったようで当社で生産している製品が大量の在庫になっているそうです。そのための生産調整なのだそうです。社会的な現象であり仕方がないことではありますが、世界的には契約社会であって、このような事態の折には違約金的なことが出たり、人は確保してしまっているわけですから売価が見直されることは当然のように起きます。日本はお客様天国「お客様は神様です」のような風潮が今でも存在しますのでわが社が異議を申し立ててもどうこうなるものではありません。最近あった最もひどい事例としては、あるお客様で受注が予定より増産が続いており、担当者さんから設備の増強を提案されたことがあります。色々考えましたが、提案を受け入れ設備投資をしたとたんに減産になり当社とすると投資した設備の償却分が負担となる結果となってしまいました。そこで償却の増加分を値上げ交渉したのですが、設備投資は担当者の「どうですか?」レベルの発言であり、会社としての正式な依頼ではないので会社としては責任が取れない(値上げできない)という話を頂戴しました。担当者さんは、その会社の人ではないのでしょうか。社長の発言であろうが、担当者の発言であろうがお客様の看板を背負っていることに変わりはないと思います。

 このように愚痴っていたところで環境が変わるわけではないのです。人のせいや環境のせいにしていたのでは愚痴しか出ません。判断したのも自分です。自責で考えると知恵が必ず出てきます。確かに受注量の減少は痛手ですが、常についているマツバラですからこの減産にも必ず意味があります。そんな折に製造部から来期の方針がやってきました。本当にわくわくするような素晴らしい方針であり、達成出来たら会社はより一層強くなるのでしょうが、本当にこれだけの項目が出来るのだろうか。少し方針展開に手間がかかり過ぎるのではないかと感じていた矢先の生産調整です。永遠に調整されるわけではありません。また、来期は長期的には新規受注も立ち上がり忙しくなることを予想しています。従って、この生産調整の時間を使用して、こうした方針管理を進める準備をしっかり進めたいと思います。

 思い通りに行かないことは時にはあります。しかし、その時に何を思うかで未来は絶対に変わります。この生産調整を有難いと感じて次の手を打っていく。感謝から生まれる未来は吉、愚痴、怒りから生まれる未来は大凶です。この機会をどうしようしていくか、明日は営業、製造、設備の担当者としっかりと打ち合わせを進めたいと思います。

 「親孝行」 今日は昼間に商工会議所の役員会に出席してきました。商工会議所は実家の目の前にありいつも車を停めさせてもらって商工会議所に向かいます。今日は少し時間もあったので、母と少しおしゃべりをしてきました。時間になったので会議所に出向こうとし、いつも車も停めさせてもらっているので「ありがとう」というと、母は「こちらがありがとうやゎ」といつも言ってくれる。「顔見せてくれてありがとう」ということらしい。最近、子どもたちが全て家を離れて遠方に行き、たまに帰ると嬉しく感じ、帰る時には寂しく感じることがあります。まだ母は目の前にいます。遠からず、親孝行も出来なくなる日が来ます。「今一生」どんな時もこの瞬間を大切にしたいと感じました。

社長 松原 史尚

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