3月13日(月)
今週も始まりました、すっかり陽気も春めいてきましたね。侍ジャパンの活躍に心躍ります。
さて、表題の件ですが、心痛めております。導入後、やはり新しい設備は素晴らしいと喜んできました。特に、この設備で生産されていく製品はロットが小さく、付加価値の大きいものが主力ですので収益性の向上を大きくけん引したのですが、現状の数字は導入前と比較しても大きな差が見られないレベルに著しく悪化しています。約5億円という費用をかけていますから、その償却は重くのしかかります。
考えてみると、導入後既に1年10か月が過ぎています、マツバラは昼夜2交替で使用していますし、主力ラインなので稼働率も非常に高く通常の使用頻度からすると既に3年使用しているのに等しいかもしれません。自動車でもこの頃には最初の車検が来るものです。特に最近目につくトラブルは、使用上の中で作業者の不手際によって起きるものから、根本的に機械側の不具合によるものが増えてきています。つまりは設備が完全な状態ではないということです。整備不良です。
もっとも大きなショックであったのは、砂を充填していくメイン機能のそうじ(手入れ)が全くできておらず、調整日にかなり時間をかけてそうじをしてもそうじがしきれないほどの状態になっていたということです。こうした場所は、月1回、週1回といったように手を入れていればこのような事態には陥っていないのではないかということです。 最悪なことは、この場所をそうじしなければならないという意識すらなかったということです。ここから理解するのは、まだまだ気づいていない手を入れるべき場所が無数に存在するのではないかということです。
使用していれば劣化していくのは当然の話です。新しいものは何でも良いのですが、この新しいものを常に最高の状態で使用できるような維持管理が出来ている必要があるのです。これまでの機械と同じ感覚で必要な場所のそうじは勿論しっかりしてくれていたのでしょうが、新しい機械は仕組みが異なる部分が多く存在しているのだと感じます。メーカーさんからも今一度しっかりと指導を受け、今一度導入当初の働きをするように整備すること、また維持管理の方法をしっかりと決めて、決めたとおりに実践していくことが大切なのです。
ここ2年の間に大変大きな投資をしています、その投資効果は本当に大きなものでした、故に整備が完全でなく機能低下に陥ればその結果は明確に経営数字に出てきます。ここ数か月、世界的な景気低迷を受けることは間違いありません。したがって、多くの生産調整日を取ることになると思います。その中で、大きな賃上げの進めていきます。今一度、あるべき姿をしっかりと認識して、全ての設備があるべき姿でしっかりと機能する活動が全社的に取られるべきなのだと感じています。
皆さん、今回の不具合がもたらした機会損失をしっかりと受け止めて、先ずはこの設備を導入時のように戻すこと、その上で日常の手入れの仕方をしっかりと定め、維持管理していくこと。そして他の設備でもしっかりと水へ展開していくことを進めていって欲しいと思います。
現状の方針書の作成の中で感じること、それは昨年の方針書に書いた進めるべき方向性とそのための改善の施策は完璧に進めることが出来ています。それほど、優秀な仲間たちだと思います。決して手を抜いたのではなく、そこに意識がなかっただけのことなのです。しかし、明確に改善するべき点が見つかった今、確実な施策を各係、各自が進めていって欲しいと思います。来期の方針には、設備が常にあるべきパーフォンマンスを確実に発揮できるための点検、整備を重点として入れていこうと思います。
少し己惚れているかもしれませんが、マツバラの社員は進むべき方向さえ明確になれば、本当に驚くほどすごい人たちばかりです。どう進めていくか、それぞれで考えて実行していって欲しいと考えます。皆さん、よろしくお願いしますね。
さあ、今週も頑張っていきましょう。
社長 松原 史尚