3月14日(火)
2月の営業収益が著しく低下した要因の中の一つが「設備トラブルの多発」です。設備のトラブルが起きるとせっかく溶かした鉄を時に鋳型に流し込むことが出来ず捨てることになります。もしくは溶かすことを中断することもあります。これによるロスが、数字的に明確に出ています。収益性が良かった月と比較すると、溶解している重要はほとんど差が無いのに対し、出来上がった製品重量は約90tも少ないのです。この数字は1日分の出来高に相当します。つまり同じ燃料、同じ電気を使用して1日分の製品が出来ていないということになります。現状の費用で評価するのであれば、燃料、電気代だけで約700万円の損失を出したことになります。この数字は大いに反省する必要があります。
今、私は来期の経営方針を作成しています。昨年に示した経営方針書の中で、100%実施することはほぼ夢に近いと思われるほどの大きな課題を示しました。その課題を驚くことにほぼ最初の半年で成し遂げてくれました。本当に驚きです。それほどの成果を残していますから、必然的に経営状況は良くなるに決まっています。恐らく、全社員がその成果に酔いしれていたのだと思います。もしも予定していた受注が確保できたのであれば、これだけラインを止めても昨年と比較すればよい経営数字が出せたのでしょう。昨日のブログで書いた最新設備がこれまで同様に稼働していれば数字は出せたのでしょう。しかし、「想定外」が3つ重なったところで、誰しもが「こんなはずでは」と思うような数字になってしまったのだと思います。既に、こうした3つの課題解決に動いてくれており、特に本日の課題は「抑えるべきであった変化点管理」として各職制がまとめ、その対策に取り組んでくれており、2月に起きてしまった課題への解決策は導き出してくれています。しかし、それでよいということでなく、常に継続的な改善を進める集団になるべきです。
繰り返しますが、経営方針書に進むべき方向を記し、それがわずか半年でほぼ100%達成するといったことは経験したことがありません。全社員が、このインフレとコロナ禍での対応に真剣に取り組んでくれた結果だと思います。しかし、その成果に私含めて多くの社員たちが「有頂天」になった結果が目の前に現れたと心から反省しなければなりません。既にその兆候は年始早々のトラブルに現れていたのでしょう。
しかし、マツバラはいつもついています。こうした反省が、今できること。そして時代は更に悪化します。「戦争」、どこかで行われている戦争ではなくなってきています。「第三次世界大戦」は勃発していると思うべきです。人手不足、受注不足、材料高、エネルギー高、四重苦の中での経営になります。先ずは、今回のブログに示した①新規受注②新規設備の常時順調な稼働③既存設備のメンテナンスを確実に進めることで先ずは面前の確固たる収益は確保できるはずです。そして、その先に進める新たな課題(方向性)も経営方針書の中に記すことが出来ました。社員の皆さんとしっかりと共有し、今年度以上の速度でしっかりとこの課題を克服し、来るべき時代を乗り越えていきたいと考えます。
課題が明確になった時のマツバラは本当に強いのです。さあ頑張りましょう。皆でその解決に向かう。「ワクワク」しています。凄い仲間が集まっています。
社長 松原 史尚