3月27日(月)
今日はマツバラが経営の根幹に置いているおそうじパワーアップ活動の年間活動計画について各係からのヒアリングに立ち会いさせていただきました。
一言で言って「すごい」、各係本当に素晴らしい計画を出してくれています。中には、「そんなにたくさん出来ますか」といった計画を出してくれている部署もありました。しかし、話を聴いてみるとちゃんとどのように実現するかの計画が立っています。「嬉しい、ありがとう」です。
それでもやはり改善して欲しいこともありました。特に留意して欲しいことは
「そうじをすることを当たり前にしないで欲しい」
ということです。そうじをしなくても「ユニフォームが汚れない職場」を維持して欲しいと思います。もちろん、それは汚れている場所を放置して良いということではありません。願うところは、「発生源対策」をしっかりしていくということです。「如何に汚さないか」という見地で活動に取り組んで欲しいと思います。
おそうじ活動ですから、そうじをすることは大切なことなのですが「そうじをしなくても良い活動」こそが究極のおそうじ活動と考え活動を展開して欲しいと思います。
例えば、写真は錘の上のそうじをしてくれています。そうじをするととてもきれいになり有難いのですが、そもそもこぼさないように注湯してくれたらこの作業は無くなるのです。もしくは最低限に軽減されると思います。このこぼれた溶湯は途中で回収してリサイクルできるような仕組みにしていますが完全には除去することは出来ません。事実、最終検査工程でのおそうじ計画に、「そうじする場所」各検査台のステーション台車と完成品パレットレール付近「改善前の状態」バリで滑って転倒の恐れあり 「改善計画」継続してそうじする。とあります。つまりは、発生源は注湯職場で対策部署が後工程となっており、労災の危険もあるとなっています。そこまで意識して溶湯をしていますか。少しでも、このリスクを無くしていくことも「おそうじ活動」です。また、こぼした溶湯をリサイクルすればよいというのでなく、そのまま注湯できれば大きなコスト低減にもなります。また、造型横係でも「そうじする場所」注湯フロア下 「改善前の状態」堆積砂が溜まっている 「改善計画」定期的に砂上げを実施する。となっています。この堆積砂の中にもたくさんのこぼれた溶湯が入ることで非常に砂上げをハードなものに変えています。故に、発生源で少しでもこぼさないように出来れば、造型横の作業も大変楽になります。是非、造型横や検査の皆さんの仕事を楽にして上げてくれたらと思います。
「造型横」の話になりましたので、造型横の活動計画でも活動のヒントになる事がありましたので綴ってみたいと思います。この砂上げは私も経験がありますが鋳物工場の「やりたくない作業BEST3」に絶対入ると言えます。故に
- 発生源対策でやらなくても良いようにする
ということが大切なのです。それが上で書いたことです。例えば、縦型ではスラッジコンベアをライン下に設置して作業軽減を実施しています。しかし、既に設備が上にある状態でのスラッジコンベアの設置は難しいかもしれません。では、どうするか
- 避けられない作業なら楽にできる工夫をする
ということが大切なのだと思います。この場所では、こぼれる場所にシュートをつくり特定場所の対処で済むようにする。また、砂を上げる場所にコンベアやバケットエレベーターを設置して楽に上げられるようにするなどの施策も考えられます。
このように「発生源対策」「作業の負担軽減」をすることで、多くの時間が生まれてきます。こうして生まれた時間を改善に回すことで、更に職場は進化していくと思います。そうじの活動は職場の中から「苦」を無くしていく時間と考えてくれたら嬉しいです。マツバラの仲間なら必ず出来ます。
「そうじ年間計画発表会」今日はとても素敵な時間を過ごすことが出来ました。皆、本当に急成長してくれています。そして、面談に来てくれた人の顔も輝いていました。マツバラにはまだまだ改善するべき場所がたくさんあります。どんどん、こうした改善を進めていただくことで、益々良い会社になっていくと思います。良い会社を自身が中心になって創っていく、未来を創っていけることは「天国の時間」だと信じます。毎日をワクワクする日に変えていって欲しいと思います。さあ、皆さん来期も「おそうじ活動」一緒にがんばりましょう。
社長 松原 史尚