4月11日(火)
方針書に書かれた最後の部分です。
FISH哲学で取り組もう
フィッシュ哲学が生まれたパイクプレイスマーケットは、昔はさびれた魚市場だったそうです。しかし、市場のある魚屋さんで働く社員さんたちの「世界的に有名な魚屋さんになりたい」という想いをきっかけにお店の働き方が改善されました。その結果、社員さんが大きな掛け声で魚を投げて渡すというパフォーマンスが話題となり、「世界で最も有名な魚屋さん」とまで呼ばれるようになりました。私はシアトルに3年住んでいましたので、実際に何度もこの魚屋さんを見ていますが、子どもなどがいると魚の口を開けて子どもの頭を噛もうとするパフォーマンスで楽しませるなどとても愉快なムードいつも人だかりが出来ていました。さびれていた魚市場も、今ではシアトルの観光名所の一つとして人の賑わう活気あふれた市場にまで成長しました。観光名所ですから、実際に魚介類を買わず、ただ見に来る人達もたくさんいます。それでもお店のスタッフさんたちは全く変わらないパフォーマンスをします。お金を使ってくれる人たちだけがお客様ではないのです。にぎやかになったおかげで、民芸品などのお土産を売る店がものすごく出展されるようになりました。飲食店やレストランもたくさんできました。そうそう、「スターバックスコーヒー」の一号店もこのパイクプレースマーケットにあるのです。こうしてできたお店の社員さんたちは地元の人で、感謝を込めて、このお魚屋さんから買っていくのです。こうして小さな魚屋さんが大きなマーケットを生み出しました。日本のさびれていく商店街にもこんなお店が出てくると良いのですが。
さておき、私が目指しているのはこれほどの市場を生み出すエネルギーが、このお魚屋さんの働き方にはあるということです。その働き方を①から④に示してみました。
①仕事を楽しむ
常に会社職場の雰囲気を明るくするように努めましょう
②相手を喜ばせる
仲間とお客様を笑顔にすることを一生懸命頑張りましょう。いずれ自分に必ず帰ってきます。
③注意を向ける
笑顔で元気に挨拶をしましょう。そして、仲間への発信は、言っておいた、決め事にして掲示した、配布した。こんな一方通行の行動ではなく、相手がプロになるまでお節介なほど、徹底して意識を向けるようにしましょう。
④態度を選ぶ
どんなに気分が乗らないときにでも、接する相手には関係がないこと。常に接する態度を意識しましょう。そして、「心身一如」。無理してでも笑っていると、心もすっきりしてきます。作り笑いでも笑顔で接するようにしましょう。
数字のあとの説明文は社内向けの発信ですが、最近のマツバラではこのお魚屋さんのように社外も意識をしたFISH哲学を意識し始めています。「あいさつ運動」がキックオフしています。それは、実際に買っていただけるお客様だけでなく、全ての人たちに同意一に接したこのお魚屋さんのように接することで会社の雰囲気をより一層よくしていこうという考えに基づいています。このブログを読んでくれている社員の皆さん、今一度心掛けてみてくださいね。
月曜日に行われたたくさんの会議の報告に目を通しましたが、どれもこれも本当に前向きな施策ばかりでした。見ていてうれしくなっていました。生産性向上委員会、溶解会議、良品率向上委員会、良いテーマでしっかり話されており、また向かっている方向が皆同じであるのも素晴らしいと感じました。こうした皆さんの姿勢にもかなり良いムードだと思いますが、「FISH哲学」今一度意識してみてください。おそらく「スターバックスコーヒー」はこの魚市場にあった名もなき喫茶店で魚屋さんの小さなお客様の一人だったはずです。しかし、お魚屋さんが変わったことで、喫茶店は世界のカフェになったのです。私たちの行動も、きっと大きなウェーブになるはずです。4月3日にキックオフして、10日にプロジェクトメンバーから詳細が報告されました。「あいさつ運動=FISH哲学」と位置付けて、起案してくれた若手の皆さんたちの「思い」にしっかり向き合っていきましょう。メンバーの多くは私の息子と同じ年です。子どもたちが懸命に立ち上がるとしている活動、大きなウェーブにしていきたいですね。そして、その先には今期掲げた目標の達成が必ず待っていますよ。
社長 松原 史尚