「おそうじ年間発表」

「おそうじ年間発表」

4月17日(月)

金曜日にも紹介しましたが、本日はおそうじパワーアップ活動の年間発表会の日でした。

それぞれのおそうじチームの代表者が5分間のプレゼンをして審査員たちが評点をし、合計の点数により順位が決まっていきます。

この活動も開始から13年を迎えるのですが、そのスタート当初「この活動を経営の根幹におく」と宣言しました。

当初は、マツバラは世界中からの見学者も多く「見せる現場」を意識していた製造系の職場が上位を独占していました。

しかし徐々に管理系が力をつけてきて直近では管理系が上位を独占する期間が続きました。

それでも、直近では工場管理、大平加工と2つの製造系部署が台頭してきて上位を管理系と現場系が争うようになってきました。

また、鋳造現場では最も条件が過酷かもしれないキュポラ関連の部署も入賞圏内に入ってきました。

今回の審査ではなんと1位と2位とのポイント差がわずか1点、そして2位から4位が同点となるデットヒートとなりました。

こうなると社長である私が高い点数を入れた方が上位に行く仕組みなのですが、私は双方に満点をつけており、副社長の評点まで入れて結果を出すに至りました。

今回を最後に管理系と製造系を一緒に採点することは終わりにします。それには私の考えがあっての事ですが、いずれにせよ最後に製造系の「工場管理部」が頂点に立ったのは良かったと思います。

この活動を経営の根幹に置いたことで本当に大きな成長があったと感じています。

当社では「人を大切にする」を経営理念においていますが、今期の活動では事務局の皆さんの活動が本当に人を大切にする素晴らしい活動で姿勢であったと思います。

事務局の心が全社員にも伝わったのだと思います。先ずは、活動レポートがすべて期限内に提出されるといった事は以前にはなかったことです。

そして、その活動を通して一番活動に関わってくれたのも事務局なのだと感じています。その事務局の皆さんが今回から審査に加わったのもより適正な審査が出来て良かったと思います。

また、今回の発表は中間発表会での順位が高い部署から順番に発表がされていきました。最初に審査用紙を受け取った時には、その並び順の通りに事前審査をしてきた私には会社の中を「あっちに行ったり、こっちに行ったり」しなければならず理解に苦しみましたが、プレゼンの時になってその意味を理解し本当にうれしくなりました。

審査は発表の仕方によって全くその評点が変わってきます。誰かの発表を聞くことで自身の発表の改善点が思い浮かびます。発表の順番が後になればなるほど前の発表者の良いところが真似られること、また話す内容を深める事も出来るので有利に働く傾向が有りました。しかし、今回の発表ではいわゆる「強いもの順」の発表ですからゴルフで言えば「ハンディキャップ」があるようなものです。本当に素晴らしい考えだと感じました。

審査で上位に来たチームにはいくつかの特徴がありました。

① なぜその活動に取り組んだのか(何が問題だったのか)

② その問題を解決したことでどのような効果が出たのか(それは経営にどの様な良いことが有るのか、もしくは他部署の皆さんにもどのように良い事なのか)

③ 問題が繰り返さないようにどうするのか(もしくは発生源対策)

④ ①~③を短期的な視点でなく長期的な視点で見て課題に取り組み、そしてこの先どうしていくのかまで見ていました。

こうした内容がプレゼンの中で発表されているのです。次回以降の発表者のみなさんが参考にしてくれたらうれしいです。

上位から漏れたチームでも、在庫の大幅な低減に取り組んでくれた生産管理、単に在庫を減らすのでなく例えば常時流れる製品であれば最低限5日程度の在庫を確保しておくことで万が一の生産トラブルにも対応できるようにしており、また逆にあまり流れない小ロット品は受注後生産をすることで在庫を持たないといった仕組みも完成させてくれています。

例えば、営業部はこうしたものの流れを明確にすることで、不採算品を確実に見つけだすことができるようになり、これが適正価格をお客様に提示できる大きな武器になりました。

床をピカピカに磨き上げてくれた部署、お客様、金融機関の皆さん、協力企業の皆さんに大きな信用をもたらしてくれました。

製造系で大躍進を遂げてくれたキュポラ系では昨年操業停止につながるトラブルはゼロでした。そして、最近行われている改善活動では素晴らしい要領書が出来ています。これもおそうじ手法です。

大きなテレビを、安全性を考慮して5メートル以上の場所から頭より下におろしてくれた活動。

まだまだ紹介したいところは無数にあります。今回の審査では、私の採点ではトップが30点満点(6部署)29点(5部署)28点(3部署)27点(2部署)26点(2部署)でした。昨年の年間発表では10点台を付けた職場もありました。それほど大きな成長をしてくれた活動をけん引してくれたのは事務局の皆さんだと思います。本当に有難うございました。

これほどの大きな成果をもたらす活動です、来期は更なる進化を求めて行きたいので、経営トップ層が直におそうじリーダーと話をして活動を進めていきます。そのため、管理系を副社長が担当し、製造系を私が担当していきます。その場その場でTOP判断をし、必要な資本も早期に投入できるような取り組みにしていきます。この先、審査を2部門に分けるといったのはそのためです。

さあ、みなさん今期のプレゼンに向けた活動はすでに始まっています。先ずは、10月の中間発表を楽しみにしています。本日は素晴らしい発表会になりました。

社長 松原 史尚

金賞

銀賞

銅賞

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