6月27日（火）
最初にこの席に座ったのは27歳の時なので今から30年前です。そこから、鋳造（製造）、技術、生産管理、品質保証、購買部などが入った事務所の中心に机を置いてきました。
この位置に座っていると、何気ない社員さんたちの会話が耳に入ってきます。その何気ない会話の中に、多くの可能性や問題点を感じて口を出してきました。しかし、もうそのようなことをしていてはいけないと感じました。昨日のブログで綴った「自責と他責」の話です。自責で考えれば知恵が出る、他責で考えれば愚痴が出る。自ら判断して、自ら決めたことは、少々苦しくとも何とかしようと思うはずです。それぞれの皆さんに、自ら考えて行動してもらいたい。それが完全離脱の思いです。
少し名残惜しいですが、今日でこの机を完全にあとにします。とはいっても、最近は社長室で仕事をすることも多かったので机の中にあったものはいつから眼を通してなかったかというものばかりでした。もうすっかり捨て去り、持ち出すものは小さな段ボール1個です。
さあ、みなさんの活躍に期待しながら、それでもメールなどはしっかりチェックして心配事に口を入れながらこれからも頑張っていきます。
途中で机も変わりましたが、それでも30年見慣れた景色にさようならです。次に、この位置に座るのは鋳造部担当役員です。責任感を持って、全ては自責と自負して皆を率いてください。しかし、私は得意でなくついつい口を入れてしまいましたが、仲間にとっても行動の一歩が「自責か他責」で、未来は大きく変わります。よく話を聞いて、皆が自責で動ける会社を目指して率いていってください。あなたなら必ず出来ます。楽しみにしています。皆も、先ずは自ら考えて、提案し、助言をもらう。そんな姿勢でいって欲しいものです。
社長 松原 史尚